グーグルとGoogle DeepMindは11月19日、これまでで最も高性能なAIモデル「Gemini 3」を発表した。AGI(汎用人工知能)実現に向けた第一歩という位置付けだ。
グーグル史上最強のAIモデルをいきなり市場投入
Gemini 3は最先端の推論能力をもったAIで、強力なエージェント機能や「バイブコーディング」モデルを搭載。より豊かな視覚表現と深い双方向性を実現したという。
簡潔かつ直接的で、洞察力に優れた応答が可能な「Gemini 3 Pro」と、推論能力とマルチモーダル理解力をさらに向上させた「Gemini 3 Deep Think」の2モードを用意。このうち、Gemini 3 Proはすでにプレビュー版を公開し、同日より、「Geminiアプリ」とGoogle AI Pro/Ultra契約者の「Google検索(AIモード)」で運用が始まっている。
一方、Gemini 3 Deep Thinkについては、安全性評価とセーフティーテスター向けの試験公開を経て、今後数週間以内にGoogle AI Ultra契約者向けの展開を始める予定だ。
両社はこのほか、近日中にGemini 3シリーズに新しいモデルを追加することも明らかにしている。
競合他社もGemini 3を祝福?
Gemini 3のリリース後、X(SNS)では競合他社の代表からリリースを祝うコメントも寄せられている。
xAIのイーロン・マスク氏は11月19日未明、同氏の個人アカウントで「Congrats indeed! I guess we will have to release 4.20 soon(日本語訳:本当におめでとう!Grok 4.20をそろそろリリースしないといけないね)」と投稿。強力なライバルの登場を歓迎しつつ、同社の生成AI「Grok」の新バージョンで対抗する姿勢を見せた。
OpenAIのサム・アルトマンCEOも、イーロン・マスク氏のポストの約30分後に「Congrats to Google on Gemini 3! Looks like a great model.(日本語訳:GoogleのGemini 3、おめでとう!素晴らしいモデルに見えますね。)」とポスト。Gemini 3の力を高く評価している。







