「ミライアップデート・ラボ 2025 by ASCII」開催レポート
中小企業が“AIを味方にする”秘訣は「やってみよう」の気持ち 現場視点のパネルディスカッション
2025年11月25日 11時00分更新
先日、東京・港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで「ミライアップデート・ラボ 2025 by ASCII」というミニカンファレンスが開催されました。イベント名に“by ASCII”とあるように、われわれアスキー編集部(角川アスキー総合研究所)が主催したイベントです(2025年11月5~7日の「Clarisカンファレンス 2025」との併催)。
今回のイベントが掲げたテーマは「データDXで“美味しくなる”未来」です。
最近はいたるところで「データやAIを使ってDXを!」と言われますが、どこから? どうやって? 誰が? と悩んでしまい、なかなか先に進めない方も多いのが現実だと思います。そもそも、AIとかDXとか敷居が高そうだし、どこか遠い世界の話だよな……と感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで、DX推進に悩む方、あるいはDXの第一歩を踏み出す“ちょっとしたヒント”が欲しい方に向けて開催されたのが今回のイベントです。全体は2部構成で、第1部は中小企業のデータDXについて、第2部は飲食業のデータDXに絞って、それぞれ豪華なゲストの皆さんをお招きしたパネルディスカッションを行いました。
中小企業が「データとAIを味方にする」ためには、どうすればいいか?
第1部では「データとAIが成功のカギ! 中小企業DXアップデートの未来」というテーマを掲げ、40分間のパネルディスカッションを行いました。
ゲスト(パネリスト)として登壇いただいたのは、デイサービス/介護事業を展開する中で、現場のDXに取り組んでいるCLOVER 取締役 ファウンダーの野口潔さん(Claris FileMakerユーザーでもあります)、「AIエージェント開発/運用入門」の著書があるKDDIアジャイル開発センターの御田稔さん、AI/IoTプラットフォームの提供を通じて幅広い現場のデジタル化をサポートしてきたソラコム(SORACOM)の松下享平さん、の3名です。
聴講する皆さんにデータやAI、DXをもっと身近に感じてほしい! という想いから、このパネルディスカッションでは、次の3つのテーマについて話し合われました。どれも、データやAIの活用を始めるにあたって“あるある”の疑問ですよね。
・テーマ1:データ活用&AI活用をすると 実際のところ、何ができるの?
・テーマ2:データが“ない”(整理されていない)企業は どうしたらいいの?
・テーマ3:生成AIやAIエージェントは中小企業の味方なの?
以下のページでは、各テーマについてのディスカッションを、ハイライトシーンをまとめるかたちでお届けしたいと思います。













