このページの本文へ

鉄板&今が旬なパーツを性能検証!!

【鉄板&旬パーツ】PC自作の構成&組み立てのプロが認めた! 鉄板空冷CPUクーラーがコレ

2025年11月14日 17時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ファンブレード5枚の「AS-120-S」を2基搭載

 ファンはID-COOLING製120mm径PWMファン「AS-120-S」になる。5枚のブレードを備え、回転数300rpm ±200rpm~2000rpm±10%、最大風量58CFM、最大静圧1.94mmH2Oというスペックになっている。同社製ファンの「AS」シリーズに「AS-120-S」は存在していないが、回転数などのスペックは「AS-120-K」とほぼ同じなので、同製品をベースとしたCPUクーラー搭載向けモデルだろう。

大きめな5枚のブレードにすることで、風切り音を抑えている

四隅には防塵ゴムが備わっている。ヒートシンクへの振動を抑える

マザーボードに取り付けてみた

 PCケースへ組み込む前に、バラックでマザーボードに取り付けてみた。CPUクーラーの取り付け工程は、難しいことはなく、スムーズに完了した。ファンクリップも異常に硬いということもなく、スムーズに取り付けできた。初自作のCPUクーラーに推すことも十分できる。

ファンクリップのテンションが強めだが、取り付け時はスムーズにはめられる。外す際はPCケース内での作業なのもあり、少し苦労するかもしれない

 大型の空冷CPUクーラーで要注意点となるのがメモリーとの干渉になる。「FROZN A620 PRO SE」は、120mmファンとメモリーが干渉しやすい構造となっているが、メモリーヒートスプレッダーにLEDバーを搭載しない「Corsair VENGEANCE DDR5」は干渉せずに取り付けできた。

 同製品の全高は35mmなので、定番メモリーのひとつでもあり、全高~36mm程度のCrucial「Crucial DDR5 Pro」と「Crucial DDR5 Pro Overclocking」シリーズも余裕を持って取り付けできるだろう。

全高35mmとなる「Corsair VENGEANCE DDR5」は余裕を残して取り付けできた

■Amazon.co.jpで購入

Ryzen 7と組み合わせてストレステストを実行

 すでに定番、鉄板の空冷CPUクーラーの地位を確固なものとしている「FROZN A620 PRO SE」だが、いま人気の16スレッドCPUのRyzen 7 9800X3Dを使って、その冷却性能と動作音をチェックしていこう。

 テストPCはコンパクトピラーレスPCケースのドスパラセレクト(MONTECH)「XR PASTEL BLUE」に、Ryzen 7 9800X3DやASRock「X870 Steel Legend WiFi」、ASRock「Radeon RX 9060 XT Steel Legend 16GB OC」などといったパーツを組み込んで構築した。

 そしてPCケースファンは、120mmファンをフロントサイドに吸気として2基、リアとトップに排気として1基ずつ搭載、いずれのファンも、動作音が気にならないように回転率を40%に固定している。

Ryzen 7 9800X3Dを使ってテストPCを構築した

テスト中のRyzen 7 9800X3Dの動作クロックは、最大で5200MHz台で動作した

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 7 9800X3D」
(8コア/16スレッド、最大5.2GHz)
CPUクーラー ID-COOLING「FROZN A620 PRO SE」
(ツインタワーサイドフロー、120mmファン×2)
マザーボード ASRock「X870 Steel Legend WiFi」
(AMD X870、ATX)
メモリー Corsair「VENGEANCE DDR5 6400 32GB」
(16GB×2、DDR5-6400)
ビデオカード ASRock「Radeon RX 9060 XT Steel Legend 16GB OC」
(AMD Radeon RX 9060 XT 16GB GDDR6 )
ストレージ Samsung 「980 PRO 2TB」
(M.2 SSD 2TB、PCIe4.0×4)
PCケース ドスパラセレクト「XR PASTEL BLUE」
(ピラーレスミドルタワー、ATX)
電源ユニット SUPER FLOWER「LEADEX V PLATINUM PRO 1000W WHITE」
(1000W、80PLUS PLATINUM)
OS Microsoft「Windows 11 Home」

 ストレステストには「Cinebench 2024(10min)」を使用し、「FROZN A620 PRO SE」のファン制御は、ASRockマザーボードの「FAN-Tastic Tuning」で行った。基本のPWM制御のほかに、ファン回転率を常時100%、さらに静音を重視し、最大70%までファン回転率を下げた状態でも、そのパフォーマンスをチェックした。

「FAN-Tastic Tuning」のPWM制御。CPU温度が80度に達すると回転率100%での動作になっている

静音重視を目指して最大回転率を70%、1400rpm前後までダウンさせてみた

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

  • 角川アスキー総合研究所
ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

デジタル用語辞典