CPUクーラーの定番と言えば、オールインワン水冷クーラー(AIOクーラー)でキマリだが、低コストでしっかりと冷やせ、静音重視の運用も狙える鉄板と言える空冷CPUクーラーもある。
そのひとつが、ID-COOLINGのデュアルファン&ツインタワー型ヒートシンクを採用する「FROZN A620 PRO SE」だ。PCパーツショップ「TSUKUMO eX.」で、日々PCの組み立てを代行しているスタッフや、同店のCPUクーラーコーナーのスタッフも認める鉄板の空冷CPUクーラーなのだ。
実際に「FROZN A620 PRO SE」を使った見積もりや組み立て代行を行なったTSUKUMO eX.のスタッフ紅谷さんは、次のようにコメントした。「Ryzen 7やCore Ultra 7を十分冷却できますよ」、「ファンのブレードが大きいのがいいです。風切り音が小さいので、BIOSの初期設定で運用できます」、「好みはありますが、ヒートパイプの先端が隠れる上面のデザインがいいですね」。そのうえで、「カバーの素材など価格相応の部分もありますが、良い製品と言えます」と締めていた。
TSUKUMO eX. の紅谷さん。自作PCパーツ一式構成の見積もりのプロ。100万円に迫るハイスペックな構成から、コストを重視したゲーミング構成や、机上に置ける小型PC構成まで、さまざまな構成の相談に乗ってもらえる
そんなTSUKUMO eX.スタッフが激推しする「FROZN A620 PRO SE」を触ってみた。なお、ID-COOLINGと言えば、先日、CFD販売が日本での正規代理店としての契約を締結し、前代理店であるアイネックス扱いの製品も含めて、サポートを一元化している。筆者が購入した製品には、アイネックスのシールが貼られているが、サポートはCFD販売が行なうようになっている。通販購入した製品が、アイネックス扱いだった場合も心配無用だ。
■Amazon.co.jpで購入
5000円を切る「FROZN A620 PRO SE」を眺める
実売価格4980円の手ごろな価格ながら、デュアルファンとツインタワー型ヒートシンクを備えている中国ID-COOLINGの「FROZN A620 PRO SE」。まずは、付属品や作りなどをチェックしていこう。
ヒートシンクはアルミニウム製のツインタワー型で、ファンを取り付けた際のサイズは幅128.2mm、奥行き141.6mm、高さ157.4mmとなっている。CPUクーラーの対応が全高154~156mmのPCケースは、それなりにあるので要確認だが、組み合わせしやすいサイズではある。

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