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素朴なHTMLにもセキュリティの波

阿部寛のホームページ、“速度はそのまま”ついにHTTPS化

2025年11月04日 17時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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 俳優・阿部寛さんの公式サイト「阿部寛のホームページ」が10月31日までにHTTPSに対応した。

 同サイトは、阿部さんのファンがファンサイトとして作成したものだが、後に事務所公認となり、公式ホームページとなった。

 芸能人の公式ホームページとしては簡素であり、サイト容量が非常に少ないことから、「高速にアクセスできる」ということでベンチマークや機器の動作テスト用のツールとして利用されることもある。2020年の時点でIPv6方式の通信に対応済みになっているなど、その“意外な”更新頻度が話題になることもしばしばだ。

 ニフティは10月1日から個人向けWebサイトホスティングサービス「LaCoocan」をHTTPSに対応させ、併用期間を経て、2026年7月以降はHTTPSに一本化することを8月に発表。10月31日までの間にHTTPSへの対応を完了している。

 これにより、同サービスを使って運営されている阿部寛のホームページには、2026年7月以降はHTTPS非対応のPCやデジタル機器では接続できなくなる予定となっている。

 HTTPSに対応する理由としては、インターネット上でやり取りされるデータを暗号化し、安全に通信できるようにする仕組み(TLS:Transport Layer Security)を導入するためだ。

 WebサイトがTLS対応することで、WebブラウザとWebサーバーの間でやり取りされるデータを暗号化し、第三者に盗聴や改ざんされるのを防ぐ。

 TLS対応のWebサイトでは、URLが「https://」で始まり、ブラウザのアドレスバーに「鍵のマーク」が表示される。

 これにより、入力フォームの個人情報やクレジットカード情報が盗まれにくくなる「通信内容の暗号化」、途中でデータが書き換えられることを防ぐ「データの改ざん防止」、証明書(SSL/TLS証明書)によって、そのサイトの運営者が正しいかを確認できる「サイトの正当性確認」が確保される。

 最近のブラウザだとTLS対応していなければ「通信が保護されていない」という警告画面が出るほか、Googleなどの検索サイトで上位表示されなくなるといったことなどを防ぐ目的もある。

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