アマゾンのクラウド部門AWSとOpenAIが11月3日、総額380億ドル(約5兆9000億円)規模の複数年にわたる戦略的提携を発表した。OpenAIはAWSのコンピューティング基盤を活用し、生成AIモデルやエージェント型AIの運用・開発を進めることになる。
契約は7年間の枠組みで、OpenAIは最新GPU「NVIDIA GB200」「GB300」を中心に、数十万規模のチップから構成されるAWSの大規模クラスターを利用する。これにより、ChatGPTの応答性能や、次世代モデルの開発がさらに加速するとみられる。
OpenAIのサム・アルトマンCEOは「フロンティアAIをスケールするには、大規模で信頼性の高いコンピューティングが必要だ。AWSとのパートナーシップは、この新たな時代を牽引し、高度なAIをすべての人に届ける広範なコンピューティング・エコシステムを強化する」とコメント。一方、AWSのマット・ガーマンCEOは「OpenAIが可能性の限界を押し広げ続ける中、AWSの業界最高水準のインフラストラクチャが、同社のAI分野における野心の基盤となるだろう」と語った。
2社の協力は今回が初めてではない。2025年初頭には、OpenAIのオープンウェイトモデルがAWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」上で利用可能になっている。新たな提携により、2社はAI研究と開発の速度をさらに高め、クラウドとAIの統合をリードする狙いだ。







