「粋」と「機能美」にこだわる。TSUKUMOがもっと好きになるデザイン哲学

2025年10月17日 12時00分更新

文● 貝塚／ASCII

提供: TSUKUMO

TSUKUMOステージにて。突然の「粋・機能美」の文字！　これが何を意味しているのかは、この記事で！

TOKYO Gaming-PC STREET 5より、TSUKUMOステージをレポート

　アスキーが10月11日に開催したTOKYO Gaming-PC STREET 5より、TSUKUMOのステージをレポート。

　TSUKUMOは、前回に引き続き、ステージセッションとブース展示でパートナー協賛として関わってくれました。

　ステージには、今回もG-GEAR鈴木さんが登壇。前回はTSUKUMOの歴史や、ブランドロゴに隠された意味などについて教えてくれた鈴木さんですが、今回はどんなお話を聞かせてもらえるのでしょう？

「ツクモが考えるデザイン」とは？

　今回のセッションのテーマは「ツクモが考えるデザイン presented by TSUKUMO」でした。

　皆さんも知っての通り、TSUKUMOは歴史の長いメーカーです。戦後間もない1947年に、アマチュア無線の販売からスタートした後、1991年には「TSUKUMOパソコン本店」をオープン。2000年にはいわゆる「黒ビル」として親しまれている「TSUKUMO eX.」が誕生しています。

　昔からこの分野で秋葉原を賑わせてきたメーカーが、「デザイン」をどう考えているのか？　気になりますねー！

G-GEAR鈴木さん。今回は髪をブランドのカラーであるグリーンに染めて登壇してくれました！　似合ってるぜ！

　トークは、鈴木さんによる問いかけから始まりました。それは「あなたにとって良いPCの“デザイン”とは？」というもの。

　「良いPCの“デザイン”」とは、何を意味しているのか。なかなか難しいお題ですよね。かっこいい？　使いやすい？　きらびやか？　この答えは、もしかするとメーカーの数だけあるのかもしれません。

粋なデザインとは？

　世の中にさまざまな“良いデザイン”がある中で、“TSUKUMOが考える”良いデザインとして披露された言葉が、冒頭に出てきた「粋と機能美」です。

　粋とは「洗練されていて、センスが光るデザイン」、そして機能美とは「無駄を削ぎ落とし、効率性を極めた形に宿る美」「機能や目的を追求した結果、自然に生まれる美しさ」を意味します（いずれも、鈴木さんによるChatGPT調べ）。

プレミアムミドルタワーケースの初期デザインは、もっとシンプルだった

　これらの言葉を体現している例として挙げられたのが、同社のプレミアムミドルタワーケースです。

　「シンプルながらも実用性の高いゲーミングPC」をテーマとして、前モデルからデザイン・エアフロー・拡張性・メンテナンス性をブラッシュアップしたこのケース、実はデザインの初期段階では、もっとシンプルな仕上がりだったそうです。これも悪くないですが、やや無骨すぎる印象もあります。

機能性とデザイン性を両立したフロントのメッシュパネル

　社内で検討を重ねた結果、仕上がったのが現在のデザイン。ブランドのロゴに由来して、「ダイヤモンド」をモチーフとした、きらめく雰囲気をエッジ部分の造形などで表現。さらにフロントのメッシュを保護するメタル製のフレームに独自のパターンでパンチングを施し、デザインに唯一無二の美しさを与えました。

　「機能美」を体現しているモデルとして挙げられたのは、クリエイターPC向けに展開しているケースの仕様です。

　このモデル、一見するとシンプルで実用的なケースに見えるのですが、詳細を見てみると、TSUKUMOならではの工夫が光ります。

　大きな特徴はフロントのボタン／インターフェース部分。「“作業中に意図せず電源ボタンに触れてシャットダウンしてしまった“という誤動作を防ぐスライド式電源スイッチ」や「作業の妨げにならないように、眩しくない光にこだわったLEDランプ」そして、「幅の広いUSBメモリなどを使用しても余裕のある端子類」など、使ってみるとわかる小さな工夫が、シンプルさの中に落とし込まれているんですねー。

　それでいて、印象としてはあくまでもシンプルで洗練されている。「必要なものを必要な場所に配置した結果、美しくまとまっている」というのは、まさしく機能美でしょう。