グーグルは10月15日、動画生成モデルの最新版「Veo 3.1」と「Veo 3.1 Fast」を発表し、Gemini APIでの有料プレビュー提供を開始した。最大8秒の音声付き1080p動画を生成できる。キャラクターや美術などのスタイルを統一した動画を作りやすくする新機能が加わった。
Veo is getting a major upgrade. 🚀
— Google DeepMind (@GoogleDeepMind) October 15, 2025
We’re rolling out Veo 3.1, our updated video generation model, alongside improved creative controls for filmmakers, storytellers, and developers - many of them with audio. 🧵 pic.twitter.com/YQVRxwj7hk
提供先はGoogle AI StudioやVertex AIに加え、一般ユーザー向けのGeminiアプリにも拡大した。Geminiアプリでは、契約プランによって利用できるモデルと生成回数が異なり、「Google AI Pro」では高速版のVeo 3.1 Fastを1日3本まで、「Google AI Ultra」では高品質なVeo 3.1を1日5本まで試せる。上限は今後変更される可能性がある。
Veo 3.1の特徴は、リアルな映像と、音声の自然さだ。映画的構図や照明を理解して物語的なシーンを生成できる「シネマティック・スタイル理解」も強化され、合わせて3つの新機能も搭載している。
「Ingredients to video(画像ベースの指示)」では、最大3枚の参照画像から、キャラクターや美術のスタイルを統一できるようになった。
「Scene extension(動画の拡張)」では、既存動画の終わりから“続き”にあたるシーンを生成し、最大1分以上の映像を作れるようになった(ただし解像度は720pに限られる)。
さらに「First and last frame(フレーム固有の生成)」機能では、始まりと終わりにそれぞれ1枚ずつ静止画を指定して、物語性ある動画を生成できるようになった。
開発者向けプレビュー版ではVeo 3と同価格で提供され、既存のVeo 3系モデルは10月22日に非推奨となる予定だ。グーグルは映画スタジオのPromise StudiosなどがすでにVeo 3.1を採用し、映画のプリビズ(事前映像設計)現場などで成果を上げていると紹介している。







