
スターバックスなどのカフェで勉強する人の姿は、日常的な光景となっている。しかし、同じ空間を共有する他の利用客はそれをどう感じているのだろうか。
教育系Webメディア「こども教材プラス」を運営するSUNCOREは、スターバックスを月1回以上利用する100名を対象に実施したアンケート結果を発表した。1杯のドリンクで許容される滞在時間の上限や、学生の勉強をどう感じているかといった意見を調査したものだ。
まず注目されるのは、ドリンク1杯で滞在してもよいと考える時間のボーダーラインだ。もっとも多かった回答は「1時間まで」で34名。次いで「1時間30分まで」が23名、「2時間まで」が21名だった。中には「何時間でも構わない」という意見も11名あったが、多くの利用客は1時間前後を許容の目安と捉えているようだ。
一方、「学生がスタバで勉強していることを見て、迷惑だと感じたことがあるか」という問いには、58%の利用客が「よくある/たまにある」と答えている。また、学生の勉強行為そのものについて「やめてほしい」と感じている人は40%にのぼった。こうした結果から、過半数の利用客に何らかの違和感があるという現状が浮かび上がる。
では、具体的にどのような行為が「迷惑」であると捉えられているのか。迷惑と感じたことがあると答えた人に聞いたところ、「混雑時の長時間滞在」がもっとも多く(43名)、続いて「友達との話し声」(25名)が挙げられた。
さらに店内でもっとも目立つ迷惑行為を尋ねた質問では、57%が「大きな声での私語」と回答し、静かに勉強する学生よりも、他者に音で迷惑を及ぼす行為に強い拒否感を示す傾向が確認された。
今回の調査は「学生の勉強」に焦点を当てたものではあるが、社会人がカフェで作業をする、あるいはビジネスの打ち合わせなどで利用する際にも、自分の滞在時間や周囲への配慮を意識する必要性があることは変わらないはずだ。SUNCOREのアンケートの調査結果は、オープンスペースで作業をする際に注意すべきことを端的に示しているといえるだろう。








