このページの本文へ

エンジニア志望学生に人気の企業ってどこ? 2027年卒が選んだ“入りたい会社”トップ30が明らかに

2025年10月08日 17時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 サポーターズは、2027年卒業予定のエンジニア志望学生を対象にした「就職人気企業ランキング TOP30」を発表した。

 同社によれば、この調査は今回で3回目の実施となるもので、今回の調査期間は2025年9月2日から9月12日、有効回答数は366件。対象となったのは、サポーターズに登録している学生で、希望企業を最大5社まで選択・順位付けして回答してもらったという。

 ランキングの結果、前年2位から順位を上げたNTTデータグループが1位を獲得した。学生からは「インターンで社員の熱量を感じた」「雰囲気や働きやすさが印象に残った」といった声が寄せられており、NTTデータグループが実施している大規模な“現場配属型インターンシップ”が人気の背景として注目されている。

 全体傾向としては、メガベンチャーや大手SIer、ITコンサルティング企業が上位に多く顔を並べており、IT業界大手の存在感が強く表れた形となった。

 特に、ハイクラスエンジニア学生(インターン経験や開発経験などの条件を満たす層)を対象とした分析では、インターネット業界企業やベンチャー企業が順位を上げ、一定の存在感を示している。

 また、今回の調査と昨年との比較からは、大手SIerやシンクタンク系企業の順位が大幅に上昇する傾向が見受けられた。これについてサポーターズは、これらの企業がインターン制度を拡充し、学生を早期から現場に触れさせる取り組みを増やしている点を人気上昇の要因と位置付けている。

 あわせて、物価高騰による経済環境の変化が、待遇や安定性を重視する学生志向を後押ししている可能性も指摘されている。

 一方で、学生個人の志向も見逃せない。開発経験のある学生を中心に、技術力を重視する企業や新プロダクト開発に積極的な企業の人気も根強く、必ずしも安定企業だけが選ばれているわけではないという実情もこの調査から読み取れる。

 学生からは、技術チャレンジ機会や新しいものを取り入れる社風への期待が、企業選択の理由として挙げられていた。

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所

MSIが変える、未来のクリエイターを育てる教育環境

アスキー・ビジネスセレクション

ピックアップ