消費者庁は9月30日、米の安売りを装った偽の通販サイトを使い、消費者を欺く行為などが確認されたとして、消費者安全法の規定に基づき、当該サイトの名称とドメイン名を公表した。
同庁によると、各地の消費者センターには4月以降、「ネット通販で購入した米が届かない」という相談が多数寄せられており、今回公表された偽サイトは、その調査の過程で見付かった物。
当該サイトにはコシヒカリなどの銘柄米(5kg)を1000〜2000円台で販売するページが存在していたが、これらは偽物で、注文しても商品が届くことはないという。
偽サイトの名称とドメイン名、同庁が確認した不審な点などは以下のとおり。
●偽サイトの名称名とドメイン名(一例)
■お米の定期便
・koshinomiya.com
・ricenippon.com
■期間限定でサイト全体が 60%オフ
・hikariharvest.com
■令和6年産(2024 年産)新米あります
・natsunoroot.com
●不審な点
・サイト内に記載された問い合わせ先が、所在地とメールアドレスのみ(事業者名や電話番号がない)
・サイト内に不自然な日本語や中国語フォントによる記載がみられる
・メールで事業者に返金を求めると、LINEへ誘導された後、銀行を介した返金には対応できない(PayPayで返金する)と回答された事例が存在する
同庁では本件に関する情報を都道府県および市町村へ提供、周知するとともに、消費者に対して怪しいサイトのチェックポイントを挙げ、注意を呼びかけている。
●怪しいサイトのチェックポイント(消費者庁)
・価格が不自然に安い
・事業者情報に不明確な点や虚偽がある
・問い合わせ先がメールアドレスのみ
・日本語表記に不自然な点がある
・サイト名や事業者名で検索すると偽サイトに関する情報がヒットする














