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Lepton Hydro WSZ890 Cubeをレビュー

RTX 5070 Tiでも約39.1dBと静かなデュアル水冷の小型ワークステーション、4Kゲーミングも快適

2025年08月31日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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MWHsベンチマークも4Kは射程圏内

 「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」(以下、MWHsベンチマーク)も試してみよう。人気のハンティングアクションRPGで、広大なフィールドを駆け巡り、探索やモンスターの狩りを楽しめる。それだけに、臨場感は大切だ。

 高画質かつ滑らかな動きを楽しみたいので、解像度は4K、グラフィックプリセットは「ウルトラ」を選択。また、アップスケーラーはDLSSを使用し、フレーム生成は「ON」、レイトレーシングは「高」設定にした。

Lepton Hydro WSZ890 Cube

DLSSは有効にして、レイトレーシングは「高」設定にした

Lepton Hydro WSZ890 Cube

MHWsベンチマークの結果(解像度:4K、グラフィックプリセット:ウルトラ、レイトレーシング:高、アップスケーリングモード:クオリティ(DLSS)、フレーム生成:ON)

 結果はスコアーが17070で、平均フレームレートは100.03fpsとこちらも快適に遊べるライン。瞬間的に70fps台に落ちることもあったが、多くのシーンは80fps以上でかなり余裕があるように感じた。

 ちなみに、フレーム生成を「OFF」にすると、平均フレームレートは68.13fpsにまで減少。瞬間的に40fps台に落ちることもあったので、シーンによっては引っかかりが気になってしまいそうだ。 ちなみに、レイトレーシングはオフにしても、平均74fpsまでしか上がらなかった。

黒神話:悟空も高画質設定で4Kゲーミング

 最後は「黒神話:悟空 ベンチマークツール」(以下、黒神話ベンチマーク)。緻密なグラフィックと爽快なアクションが楽しめるアクションRPGで、重量級のベンチマークとなる。

 グラフィック設定がかなり細かくいじれるだけに、画質にはこだわりたいところ。そこで、解像度は4K、DLSS(サンプリング解像度は「50」)を有効にして、フレーム生成も「ON」。画質レベルは「超高」、フルレイトレーシングレベルも「超高」で試してみた。

Lepton Hydro WSZ890 Cube

DLSSとフルレイトレーシング、フレーム生成を有効化。画質レベルとフルレイトレーシングレベルは「超高」にしているので、高画質な描写が期待できる

Lepton Hydro WSZ890 Cube

黒神話ベンチマークの結果(解像度:4K、画質レベル:超高、フルレイトレーシングレベル:超高、サンプリング解像度:50、フレーム生成:ON)

 DLSSとフレーム生成の効果が大きく、画質が高めな設定にもかかわらず、平均フレームレートは81fps、95パーセンタイルでも72fpsと好成績。これなら4Kでも高画質で快適にプレイできるだろう。

 ちなみに、画質レベルはもう1つ上に「最高」という設定がある。これで試してみたところ、平均フレームレートは75fps、95パーセンタイルが67fpsと若干下がってしまった。とはいえ、これでも及第点は超えているので、画質にこだわりたい人は「最高」設定もアリだ。

まとめ:動作音も39.1dB前後と静かな死角なしの小型ワークステーション

 小型PCで気になる熱問題はデュアル水冷でクリアーし、Lepton Hydro WSZ890 Cubeは高スペックな構成でも安定した動作が期待できるワークステーションだった。しかし、動作音はどうだろうか?

 小型PCはエアフローの確保が難しいのでファンの回転数が高くなりがちだ。ゆえに、動作音もそれに比例して大きくなるもの……。冷却重視の構造ならなおさら覚悟せねばならない。

 しかし、CPUにもGPUにも負荷がかかるMHWsベンチマーク実行中でも、動作音は39.1dB前後(正面約30cmの距離、暗騒音は約33.2dB)と思っていたよりかなり小さかった。

 もちろん、サイコムの静音PC「Silent Masterシリーズ」と比べると動作音は高い。しかし、一般的なタワー型ゲーミングPCよりもかなり静かという印象だ。寝ている深夜に動画の変換を動かしておきたい……という人はぜひチェックしてほしい。

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