履き物における「指が分かれる」感覚と科学的魅力
一般的な手袋が5本指分離型であるように、靴下にも「5本指タイプ」が存在する。筆者愛用の下町産5本指靴下は、指ごとに分かれたフィット感が格別だ。靴の世界にも「ビブラムファイブフィンガーズ(Vibram FiveFingers)」という、足指が完全に独立するシューズがある。これは足指の可動性やバランス感覚を高めると言われ、ランニングやヨガ愛好家から熱い支持を受けている。
ただし、今回の肌色サンダルは“なんちゃって”仕様であり、指間の分離はなく見た目のみの演出だ。したがって、ビブラムのようなパフォーマンス向上効果は期待できないが、「足全体を覆い、指先をしっかり守る」という点では、作業用スリッパとして十分に実用的と言える。
想定外の実用と安心感を併せ持つサンダル
このサンダルを履けば、足の10本の指を確実に保護できるため、高圧洗浄機の水柱が誤って当たっても被害は軽減されるだろう。見た目のインパクトも抜群で、作業中の気分を盛り上げてくれる“作業の相棒”となった。
先日見た韓国ドラマで、一人暮らしの女性が男物の靴を玄関に置き、防犯効果を高めるシーンがあった。文化は違えど、発想は似るものだ。この肌色ハルク足サンダルを玄関先に置けば、来訪者を二度見させる抑止効果は間違いない。掃除用としての実用性に加え、防犯やジョークアイテムとしても活躍の余地がある。
ただし、うっかりこれを履いて近所に出かければ、視線を集めることは避けられない。使用シーンは選ぶが、間違いなく生活にユーモアと話題をもたらす筆者推薦の逸品である。

今回の衝動買い
・肌色ハルク足サンダル
・価格 1700円(当時、現在は953円)
・購入 Aliexpress(2024年5月)
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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