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既婚者や子育て世代ほど“DX志向”が強い ―若手社員の意識調査より

20代社員の「こんな会社はいやだ」 企業のDX化は入社意向と直結

2025年07月24日 12時15分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 クラウドERPを提供するオロは、2025年7月11日、全国の若手社員(20~29歳)392名を対象とした「働く人の意識調査」の結果を発表した。

 調査では、企業のDX対応が、若手社員の就職・転職における“判断基準”になっていることが明らかになっている。

 「企業のDX化と入社・退社意向の関係」について、「DXが進んでいない企業では働きたくない」という回答が22.4%、「DXが進んでいれば魅力を感じるが、決定的ではない」という回答が35.5%を占め、この2項目を合わせた「DX志向」層は約6割(57.9%)に上っている。

企業のDX化の進み具合と入社・退社意向の関係

 また、既婚者や子育て世代ほど、DX志向が顕著になっている。上記の「DX志向」層が占める割合が、既婚者では73.4%、未婚者では50.7%と差が生じている。子どもの有無でみても、子ども有りが80.0%、子ども無し51.4%と同様の傾向だ。

 DX志向層に、「DX化が進んでいない企業で働きたくない理由」を聞くと、「時代の変化に対応できない会社に感じる」が31.7%と最も回答が多く、以下、「古い体質・年功序列の文化が残っていそう(29.1%)」、「時代に合った仕事の進め方を学べなさそう(27.3%)」、「業務が非効率で、残業や長時間労働が常態化していそう(27.3%)」が続いた。

「DX化」が進まないことで、入社意向が下がる/退社意向が上がる理由

 この調査結果から、オロでは、「DXの遅れは単なるIT導入の問題ではなく、企業文化や成長機会、働きやすさへの不信感と直結している」と指摘している。

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