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LINE WORKSパートナー4社のブースを紹介

現場課題の最前線 「LINE WORKS DAY 2025」のブースで見つけた!

2025年07月10日 09時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

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LINE WORKSと連携するサービスのブースが出展している「LINE WORKS DAY 2025」の会場

 2025年6月10日、LINE WORKSが主催する年次ビジネスカンファレンス「LINE WORKS DAY 2025」が開催された。今年はLINE WORKSの創立10周年という節目を迎え、「GO NEXT!」をテーマに、次の10年に向けた新たなスタートを切るイベントとなっている。会場では、LINE WORKSや協賛企業のブースが出展し、多数の講演が行われた。今回は、いくつかのブースでお話を聞くことができたので、紹介したい。

LINE WORKSから各種SaaSにアクセスできる「Smart at Gate」

 M-SOLUTIONS株式会社の「Smart at Gate for LINE WORKS」は、LINE WORKSを中心に、さまざまな業務ツールを連携・集約できる拡張サービスだ。LINE WORKSのトーク画面下部にオリジナルのリッチメニューを設置し、ワンタップで各種業務ツールやアプリケーション、URLへのアクセス、定型文の送信などを簡単に実現できるランチャーのような機能を提供する。

 従来は個別にアクセスしていた日報作成や経費精算、出退勤管理などの業務ツールをLINE WORKS上に集約し、作業工数の削減と業務効率化を図ることができる。例えば、LINE WORKSから、勤怠管理ツール「kincon」に打刻したり、業務アプリ作成プラットフォーム「kintone」に日報を作成したりできる。

M-SOLUTIONSの「Smart at Gate for LINE WORKS」

「Smart at GateはLINE WORKSのトークの中にたとえば出勤・退勤ボタンや日報のボタン、経費精算のボタンなどを用意していただき、そのボタンそれぞれに呼び出すためのURLの情報を埋め込むことができます。下にでるWAF(Web Application Firewall)を簡単にカスタマイズできる仕組みを用意しています。もし、オリジナルのAPIなどとつなぎたい場合などは、弊社にご依頼をいただければ、追加開発をさせていただくこともできます」とM-SOLUTIONS プロダクト本部 プロダクト営業部 担当部長 岸田晋一良氏。

M-SOLUTIONS プロダクト本部 プロダクト営業部 担当部長 岸田晋一良氏

「Joboco」でLINE WORKSとkintone、「Smart at AI」を連携させる

 株式会社ジョイゾーのブースでは2つのプロダクトを紹介していた。まずは、LINE WORKSとkintoneを連携させるチャットボット作成サービス「Joboco(ジョボコ)」。kintoneで生成AIを利用できる「Smart at AI」(M-SOLUTIONS)と連携させ、kintoneに蓄積された情報を元に回答してくれるチャットボットを手軽に構築できるサービスだ。

ジョイゾーの「Joboco」

「例えば、LINE WORKSで社内のFAQを作り、「大阪へ出張するのに、日当はいくら出ますか?」といった質問をトークで送ると、それがkintoneに入ってきて、Smart at AIが動作します。Smart at AIはkintone内の旅費規程などの情報を見に行って、「日当は3000円です」などと返してきます。それをJobocoが受け取って、LINE WORKSに返すことができます」と株式会社ジョイゾー 代表取締役社長 四宮靖隆氏。

ジョイゾー 代表取締役社長 四宮靖隆氏

 もう一つが「LINE WORKS OCR」というAI OCRサービスとkintoneを連携させるプラグインだ。kintoneアプリ上でレシートや請求書の画像ファイルをアップロードすると、自動的にLINE WORKS OCRと連携し、画像内の店名や住所、明細金額、合計金額などの必要事項を高精度に読み取り、kintoneの各フィールドに自動登録してくれる。OCRによる自動読み取りにより、目視による手入力の手間や入力ミスを大幅に削減できるのが特長だ。

「これはkintoneプラグインで、裏ではLINE WORKS OCRが動いています。kintoneに溜まった領収書や請求書をOCR化することで、FreeeやOBCなどの会計システムと連携できるようになるので、皆さん結構興味を持っていただけているようです」(四宮氏)

AI顔認証とOCRを組合せたアルコールチェックサービス「アルろく」

 トリプルアイズが開発した「アルろく」は、AI顔認証技術を活用したクラウド型アルコールチェックサービスだ。運転者の顔とアルコール検知器の表示をスマートフォンで撮影し、AIによる顔認証とOCR(文字認識)技術で検査結果を自動的に読み取り、クラウド上の運転日報に反映するのが特徴だ。

AI顔認証技術を活用したクラウド型アルコールチェックサービス「アルろく」

 顔認証と同時に検知数値を自撮りするので、なりすまし防止と記録の正確性が担保される。従来のアナログな記録管理や手入力による負担を大幅に軽減し、法令で義務付けられたアルコールチェック結果の記録・保存や運転日誌の管理をワンストップで実現する。

 「アルろく for LINE WORKS」は、ビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」と連携し、LINE WORKSのトークルームやホーム画面からシームレスに利用できる。

「アルコールチェック専用のアプリが必要なくて、LINE WORKSを立ち上げたらすぐにアルろくを使えます。アルコールチェックの管理は結構紙で管理されている企業が多いですが、それだと正直誰が書いてもなりすましできてしまいます。書き漏れや書き間違いもあります。専用のアルコール検知器も不要で、すでに使ってる検知器をそのまま導入いただいて大丈夫です」とトリプルアイズ 営業本部 AIZE営業部 AIZE サービスグループ 岡部真洸氏。

トリプルアイズ 営業本部 AIZE営業部 AIZE サービスグループ 岡部真洸氏

LINE WORKSから稟議の申請や承認を行えるペーパーレスなワークフロー「コラボフロー」

 コラボフローは、申請・承認業務のデジタル化と効率化を実現するワークフローシステム。LINE WORKS連携オプションでは、PCやスマートフォンからLINE WORKSのトーク画面やホーム画面を通じて、コラボフロー上の申請書を直接検索・表示できるようになる。シングルサインオンにも対応しており、二重ログインの手間が不要で、ユーザー体験も向上する。

コラボフローのLINE WORKS連携オプション

「コラボフローは社内の稟議や見積もり、物品の購入などの申請書類などを電子化できるサービスです。紙を使っているお客様ですと、Excelを印刷して回していると思いますが、そのExcelの書式を元に同じ見た目で申請書類を作っていただけるので、より抵抗感なくお使いいただけます。LINE WORKSさんと連携することで、LINE WORKS上で通知を受け取ったり、申請したりできるので、極端な話、コラボフローのシステムを開かなくても、LINE WORKS上で申請・承認が完結します」

紙の困ったを解決する「コラボフロー」

 「LINE WORKS DAY 2025」の各ブースを取材して見えてきたのは、LINE WORKSが日々の業務における「起点」としての役割を一層強めているということだ。チャット画面からSaaSを呼び出し、AIが問い合わせに答え、稟議の承認まで完結する。これまで個別のツールや紙で行っていた作業が、使い慣れたインターフェースに集約されることで、業務効率は飛躍的に向上することだろう。興味のある方は、それぞれのサービスから資料を取り寄せて検討してみてはいかがだろう。

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