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エレコムがコンゴに血圧計寄贈、妊産婦支援を強化

2025年06月24日 15時00分更新

文● さとまさ 編集⚫︎ASCII

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 エレコムは6月19日、コンゴ民主共和国への医療支援として、SOIKを通じて同社製の上腕式血圧計「HCM-AS01BTWH」30台を寄贈した。

 本寄贈は、同国での妊産婦や新生児の健康管理を向上させることを目的としており、血圧計を通じて異常を早期に発見し、命を救う手助けをするという。

 寄贈された上腕式血圧計「HCM-AS01BTWH」は、チューブレスでコンパクトな設計が特徴だ。この特性により、医療施設が整っていない地域でも効率的に使用できる。

 また、SOIKが開発したスマートフォンを基盤とする健診ソフトウェア「SPAQ」と共に使用することで、統合的な産前健診の実施が可能である。寄贈に先駆け、コンゴ民主共和国内で現地のボランティアに対して使用方法の研修も実施された。

 コンゴ民主共和国は、妊産婦の死亡率が非常に高く、多くが医療へのアクセスが難しい農村部に集中している。特に妊娠高血圧症候群は、早期発見が生命を守るために重要だが、その機会が限られているため今回の寄贈は重要な意味を持つ。この血圧計の持ち運びやすさと大きな画面による見やすさは、ボランティアや医療従事者が今後広く利用する際に効果を発揮するだろう。

 エレコムのこの寄贈は、「世界中の妊産婦が安心して出産を迎えられる環境を整える」という同社ヘルスケア事業部のビジョンに基づき進められた。SOIKは、この血圧計を母子保健DXプラットフォーム「SPAQ」に組み込み、農村部での医療アクセスの向上を目指している。今後も両社の連携によってさらなる成果を期待できる。

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