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Windows 11搭載でCore Ultra 7とRTX 5060を採用、ケースには吸音材を搭載

光学式ドライブや空冷CPUクーラーも、10年前のWin10デスクトップからの安心買い替えを想定したBTOPCがコチラ!

2025年07月03日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

提供: セブンアールジャパン

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光学式ドライブを搭載可能
CPUクーラーは空冷と、安心して買い替えられるよう工夫

その部品構成について具体的な話はありますでしょうか?

中嶋氏:一例を挙げると、光学式ドライブです。当時は内蔵型モデルの人気がありました。現在も内蔵できるケースの取り扱いがありますが、人気があるのはUSB接続の外付タイプの光学式ドライブです。理由としては、ユーザー側がインターネットを介して動画や音楽の楽しむようになり、DVDやBlu-rayの使用頻度が少なくなったのがあると思います。また、ケースメーカー側も冷却性の追求で前面パネルを大きくメッシュにしたり、外観にこだわった前面ガラスのピラーレスケースの展開などで、新商品に光学式ドライブを内蔵しない製品が多くなっているのもあります。今回はハード面での使い勝手が変わらないよう、ZEFT Z56ABでは搭載できることを前提にし、ケースはCoolerMasterさんの「SILENCIO S600」を選択することにしました。

ZEFT Z56ABのフロントパネルは黒一色。無味乾燥といったところ

しかしフロントパネルを開けるとメッシュ仕様の吸気孔と5インチベイが姿を現す

──確かに10年前のパソコンだと光学式ドライブが標準搭載されているものがほとんどですね。

中嶋氏:はい。CD-RやDVD-Rに動画や写真などを保存している方や、アプリケーションなどのインストールをCD-ROMやDVD-ROMから行なっている方もいらっしゃると思います。不満なく長く使用されていたと思いますので、新しいパソコンンに変えた際に、今まで通りに使用できる方が良いと考えました。

トップパネルにはUSB 3.2 Gen.1が2基とヘッドセット入出力端子、それにSDカードリーダーを搭載。デジカメのデータをパソコンで閲覧している人にとって、SDカードリーダーが標準装備されている点はありがたい

──CPUクーラーを空冷にしたのも同じ理由からでしょうか?

中嶋氏:そうですね。10年ぐらい前のパソコンでも簡易水冷クーラーはあったのですが、主流は空冷クーラーだったと記憶しています。そういった方にいきなり簡易水冷クーラーを勧めるのはハードルが高いのかなと考えました。弊社が伺えた限りの話になりますが、この年数まで使用される方は、使い方自体が負荷が少ない場合と、部品性能の余裕から負荷が少ない場合があります。空冷と水冷は仕組みが違うのでどちらも強みがありますが、負荷が少ないのであれば空冷クーラーでいいと思います。もちろん、BTOに簡易水冷クーラーをご用意していますので、より高い冷却性能と静音性が必要であれば変更していただければと思います。

CPUクーラーにはDeepCoolの空冷タイプであるAK400を採用。空冷クーラーとしては人気の高いサイドフロータイプの製品

実は今結構高コスパなCore Ultra 7 265KF
マルチに活躍するRTX 5060を搭載

──CPUをCore Ulta 7 265KFにした理由は何かありますか?

中嶋氏:当時の販売はインテルCPUの方が多く、同じブランドがいいかと思い、Core Ultra 7 265KFを採用しました。Core Ultra 7はCore i7の後継にあたる製品で高性能です。今現在の話になりますが、末尾にKやKFが付かない1つ下のCore Ultra 7 265より安く、コストパフォーマンスが高いです。

真重 翔氏(以下、真重氏):Core Ultra 7 265KFは、最新世代の20コアタイプのCPUで、Turbo Boost適用時の最大動作クロックは5.5GHzを誇ります。弊社でも人気の高いモデルで、このCPUであれば動画の編集や再生、それにフォトレタッチ、オフィスアプリケーションなど多くの場面で活躍できることは間違いないです。いま、価格と性能のバランスがもっとも優れるモデルではないでしょうか。

ZEFT Z56ABの内部の様子。内部も黒一色でまとめられている。空冷クーラーを採用しているが内部空間は割とスッキリしており、エアフローも前方から後方へとしっかり確立されている

──このZEFT Z56ABは、お話を伺う限りゲーミング用途をあまり意識していないようですが、それでもGPUにGeForce RTX 5060(以下、RTX 5060)を搭載しているのはなぜでしょうか?

中嶋氏:おっしゃるとおり、あまりゲーミング用途を意図したモデルではありません。ですが、ゲーム“も”できるPCを意識して用意したGPUです。というのも、ゲーミングPCをお買い求めるお客様の中には、LEDが光らない比較的落ち着いたモデルが欲しいとおっしゃる方がいます。そういった需要にもZEFT Z56ABは合致できるモデルではないかと思っています。もちろん、事務用途やクリエイティブ用途に加えて、ちょっと息抜きにゲームをプレーしたいと考えた際に、相応のパフォーマンスを持ったGPUが必要になるのかなと思い、RTX 5060を用意しました。

真重氏:RTX 5060は、NVIDIAの最新のBlackwell世代ではエントリー向けモデルとなります。とはいえ、前世代のGeForce RTX 4060に比べてメモリー帯域幅が448GB/sにまで向上していますし、フルHDであればかなり快適なゲーム環境が実現します。

中條氏:実際にZEFT Z56ABで、いくつかのゲームをプレーしてみました。まずは、「モンスターハンターワイルズ」ですが、フルHDで80fps前後、WQHDで60fps前後のパフォーマンスが得られました。また、「Cyberpunk 2077」でも同程度のパフォーマンスが得られ、かなり快適なプレーが実現しました。さらに、「ARMORED CORE VI」や「エルデンリング」、それに「Call of Duty: Black Ops 6」でもWQHD以下の解像度であればかなり高いパフォーマンスを発揮しています。この性能であれば、ちょっと息抜きにプレーをというような使い方であれば満足いただけるのではないでしょうか。

GPUにはGeForce RTX 5060を採用。サンプルではZOTAC製のZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 SOLOが装着されていた。カードサイズが164.5mmしかないコンパクトなモデルだ

RTX 5060でもゲームを十分快適にプレーできたと話す中條氏によると、当初はここまでの快適性は予想してなかったという

──ZEFT Z56ABを使用してみて何か気が付いた点はありますか?

中條氏:重いゲームを長時間プレーしたり、動画エンコードなどの重い負荷を長時間掛ける場合に、もう少し冷却性能があってもいいのかなと思いました。フロントパネルの扉を開けることで多少は冷却性能が向上するのですが、それでも足りないと思われる方は、BTOでファンを3基まで追加できますので、そちらを選んでいただければと。

中嶋氏:あと、これはこのZEFT Z56ABの話ではないのですが、お客様からより多くの映像出力がほしいという問い合わせをいただいたことがあります。その方は株のトレードをされてるらしく、いくつもの画面を表示したいというものでした。マザーボードに用意された映像出力は、DisplayPortとHDMIの2系統のみというものがほとんどですので、そういった要望でもうビデオカードを装着する必要が生じてきます。そこで、コストパフォーマンスに優れるモデルとしてRTX 5060を採用したという事情もあります。

背面に用意された各種インターフェース。マザーボード側の映像出力は使用できず、ビデオカード側のDisplayPort×3、HDMI×1を利用する形だ

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