Slackは、2025年6月17日、すべての有料プランにAI機能を組み込んだことを発表した。これにより、有料プランでは、Salesforce「Agentforce」のAIエージェントも導入できるようになるという。
この機能強化に伴って、新たに「Enterprise+プラン」を追加。また、ビジネスプラスプランの利用料金を、1人あたり月額1600円から同1920円へと値上げした(いずれも年払い時の月額)。
プロプランでは、料金の変更はなく、要約やハドルミーティング議事録といった基本的なAI機能、Salesforceの顧客データとSlackをつなぐ「Salesforceチャンネル」が追加された。
料金が改定されたビジネスプラスプランでは、プロプランの機能に加え、ワークフロー生成、まとめ、翻訳、検索などの主要AI機能を追加。売上予測や案件へのスウォーミング対応、承認の調整、リアルタイムのイベントトリガーへの対応といった、Salesforceのプレミアム機能も利用できる。
新たに追加されたEnterprise+プランは、エンタープライズ検索のAI機能、高度なセキュリティ機能や管理者向けコントロール、ガバナンス、コンプライアンスといったフル機能を備える。
なお、セキュリティ強化として、セッション有効期限の管理とネイティブデバイス管理が、フリープランを含むすべてのプランに導入され、有料プランではSAMLベースのSSO(シングルサインオン)も追加されている。
Slackでは、今回のプラン拡充を「AI とデジタル労働力の時代に対応する包括的な『Work OS』を提供するために、 Slackが約1年半にわたって進めてきたイノベーションを反映したもの」と述べている。
