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Roborock Saros 10をレビュー

ロボット掃除機があれば人間はもう何もしなくていい

2025年06月17日 17時30分更新

文● 近藤克己 編集●ASCII

提供: Beijing Roborock Technology

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 人間は生きている以上、家事を必ずやらなければいけません。でも、仕事が忙しいし、休日は休日で、映画を観に行ったりショッピングに出かけたりと、自分の時間が欲しいですよね。

 つまり、家事に割く時間は惜しいのです。とはいえ生活をしていると家の中は徐々に汚れていきます。汚れた部屋に住むのもそれはそれでストレス。そんな時、ロボット掃除機があれば生活は一変。面倒な家事に煩わされることなく、仕事に趣味に没頭できるようになるのです。

Roborock Saros 10

 ここで提案があります。ロボット掃除機はいかがでしょう?

 特に過去の製品に固定観念を持っている人、最新製品に注目すべきタイミングです。以下のように最新のロボット掃除機は本当に進化しています。

AIとセンサー技術の向上: 高精度のLiDARやカメラ、AIによる物体認識で、家具や障害物を回避しながら効率的に掃除します。
マッピングとナビゲーションの進化: 部屋の間取りを自動で学習し、エリアごとの掃除計画を立てることが可能に。複数階にも対応。
吸引力と清掃性能の強化: 吸引力が大幅に向上し、カーペットやフローリングでもゴミを逃さずキャッチ。
水拭き機能の高度化:吸引と同時に水拭きもできるハイブリッド機種が増加。自動洗浄・乾燥機能も搭載。

 ほかにもアプリや音声操作に対応していたり、自動でゴミ収集などができる全自動ドックが用意されていたりと、進化したロボット掃除機は「手間のかからない全自動掃除機」として、より実用性が高まっています。

強力な吸引力と正確なナビゲーション

 そんなロボット掃除機の分野で、いま最も注目したいブランドがRoborock(ロボロック)です。例えば、6月にBeijing Roborock Technologyが発売したフラグシップモデル「Roborock Saros 10」は、まさに生活を一変させてくれる存在。最新技術を惜しみなく注ぎ込んだ“究極のロボット掃除機”が、あなたの生活をサポートしてくれます。

 Saros 10の吸引力はRoborock史上最高の2万2000Pa。らせん状のメインブラシと合わせて、猫砂のような大きなごみも微細なハウスダストも、カーペットの奥からでも強力に掻き出して吸い上げます。このメインブラシは2つに分かれて中央が空いているため、掻き取った髪の毛を中央に寄せて吸い取ることができ、毛がらみが全くありません。あの面倒な、ブラシに絡まった髪の毛を取り除く作業から解放してくれるのです。

2つに分かれたらせん状のメインブラシは、長い髪の毛がからまることなく中央に吸い寄せられる

 吸引力が強くても、ごみの取りこぼしはあるんでしょう?人間だって掃除機のかけ忘れがあるもの。と、思うかもしれませんが、そんなことはありません。ある意味、人間以上に優秀なのです。

 その秘密は各種の最新センサーにあります。まずは、上部にある格納式LDSセンサー。目に見えないレーザーが周囲を素早くスキャンして部屋の間取りを把握します。そしてストラクチャードライトとRGBカメラが物体を検知。家具などを特定しながら正確なマッピングをしていきます。ソファやテーブルなどからリビングやキッチンなど、その部屋の種類を特定。この時、畳やカーペットも判別しています。この精緻なマッピングにより効率的かつ、掃除空白エリアのない正確な掃除が可能となるのです。

LDSレーザーセンサーが間取りを把握し、カメラセンサーなどで家具などの物体を認識して部屋の種類を特定する。白い膜がかかったような航跡が水拭きと吸引掃除を同時に行ったエリア、ただの白線が吸引掃除のみ。カーペットと畳を認識して水拭きを自動で回避している

 驚いたのが、順番をきちんと考えて掃除していること。

 Saros 10は水拭きモップを備えており、充電ドックが自動的にモップの取り外しをしてくれるのですが(これも凄い!)、掃除をスタートするとモップなしで最初に畳部屋に向かい、その後、リビングのカーペット、さらにキッチンに行ってキッチンマットの上を吸引掃除します。それが終わると、一度ドックに戻り、モップを取り付けてフローリングの吸引掃除&水拭き掃除を始めるのです。

カーペットを自動認識し、モップを外して水拭きは行わずに吸引掃除のみを行う。スリッパも自動認識して押さずに回避する

カーペット掃除中にひっくり返してみるとモップがない

ちょっと分かりづらいが、ドックの中にモップが置き去りされている

 なんと賢いことでしょう。ロボットが掃除の効率を考えているんですよ。「自分より手際がよいじゃないか」と思わず唸ってしまいました。

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