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たまに役立つセキュリティ豆知識 第74回

セキュリティ分野のリスキンリングも盛んです

社会人が新スキルを学んで肩書ゲット&転身も!? 「リスキリング」って?

2025年06月09日 07時00分更新

文● せきゅラボ

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新たな資格を取得することで給与アップにつながることも!

社会人になってからも勉強は大事です!

Q:「リスキリング(Reskilling)」ってなに?

A:新しい業務や職種に対応するために、自身にとって新たなスキルを習得すること。

 テクノロジーの革新やDXの加速により、携わる業務内容が変化したことで従来のスキルでは対応できなくなった人が、再教育や再訓練を受けることで新たなスキルを取得することを指す。リスキリングの結果、別の分野や職種で活躍できるようになることもある。

 特に最近はAIの進展やそれに伴う職種の再定義が進んでいること、終身雇用制度の崩壊や年功序列の廃止、リモートワークの推進といった、従来とは異なる就業形態が形成されたこともあり、リスキリングへの意識が高まっている。

 セキュリティ分野のリスキンリングについてもいくつかのケースが見られ、たとえばクラウドや社内システムの利用が進んだ組織では総務系の事務職がその運用を担うとともに、個人情報や機密データの管理スキルを求められることとなり、「情報セキュリティマネジメント試験」をクリアすることで情報セキュリティ担当へ転身することがある。

 また、ネットワークエンジニアが「情報処理安全確保支援士」の資格を得ることで、単なるネットワーク構築だけでなくサイバー攻撃に対する防御スキルやIDS/IPSの知識、ログ分析、SIEMツールの使い方などをリスキリングし、セキュリティアナリストへ転身する、というようなケースがある。

 なお、国や自治体によってさまざまなリスキリング支援制度が設けられており、厚生労働省による「人材開発支援助成金」や、経産省によるデジタル学習プラットフォーム「マナビDX」などが提供されている。

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