このページの本文へ

たまに役立つセキュリティ豆知識 第73回

高度な標的型攻撃やゼロデイ攻撃への対応も

私たちが直接触れる場所を監視するセキュリティ対策「EDR」ってなに?

2025年06月01日 18時00分更新

文● せきゅラボ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

EDRとは?

激化するサイバー攻撃への対抗策

Q:「EDR」ってなに?

A:「Endpoint Detection and Response」の略称で、サイバーセキュリティ対策の一種。

 EDRは、パソコンやスマートフォン、そしてサーバーからプリンターに至るまで、ユーザーが直接触れる「エンドポイント」をリアルタイムで監視し、ファイルの変更やネットワーク通信、プロセス起動などの状況を把握する。

 そして内部からのデータ送信やユーザー権限の変更といった不審な動きが検知された場合にアラートを発出。検知されたインシデントを可視化することで攻撃の原因やプロセス、影響範囲の特定を容易にするとともに、迅速な対応を支援する。

 また、各時点におけるログを記録することで、事後の分析に役立てることができる。

 昨今、特にコロナ禍以降はクラウドの利用が一般化するとともにテレワークも普及し、企業や組織における働き方が変化する一方、その企業や組織に対するサイバー攻撃も激化している。

 従来のセキュリティ対策では検知・対処することが難しい、複雑・高度な標的型攻撃やゼロデイ攻撃への対応も可能とするサイバーセキュリティ対策ソリューションとして、EDRの導入が進んでいる。

カテゴリートップへ

この連載の記事