親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第325回
目を引く「ビジュアルコミュニケーション」のコツ
相手に伝わるLINEと読まれないLINEの違いは? 読み飛ばされないXでの企業投稿のコツも!
2025年06月03日 09時30分更新
ビジュアルコミュニケーションでスタート地点に立とう
6月5日に筆者の新刊『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』(講談社α新書)が発売になる。SNSは文章でのやり取りがメインだが、非言語コミュニケーションやビジュアルコミュニケーションも重要となる。今回は新刊の内容から、ビジュアルコミュニケーションのコツについてご紹介したい。
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LINEで、文字ばかりずらずらと並ぶメッセージをもらうことがある。しかし、みっしりと文字が詰まった状態は、何より、読みづらいものだ。実際はポジティブな内容が書かれていても、この状態でもらったメッセージは重苦しく感じてしまう。
インターネット時代には、文章があふれかえっており、多くの人は文章をきちんと読まない。文章だけでは、そもそも満足に読んでもらえないこともある。それでも伝わるメッセージにしたり、読みたいと思わせるためには、メッセージの見た目、つまりビジュアルコミュニケーションこそが大切なのだ。
伝わるLINEメッセージのコツは?
LINEでメッセージを読みやすくするためには、いくつかの方法がある。単純だが効果的で、本能的に理解している人はすでに実践しているやり方だ。
内容ごとに分けて送信する
・いくつかの吹き出しに分かれるため、読みやすさが増す。
内容ごとに改行し、行間をあける
・内容ごとにひとまとまりになり、読みやすさが増す。
・文字だけでも、行間という「空間」によって印象が軽くなる。
絵文字を使って内容をわかりやすくする
・内容や感情などが伝わり、見た目が軽く明るくなる。
スタンプでメッセージ全体の内容を表現する
・上記同様、内容や感情などが伝わり、見た目が軽く明るくなる。
空間(改行・行あけ)や色味(絵文字・スタンプ)を意識すると読みやすさが増し、メッセージ自体も明るく軽い印象になる。メッセージに込めた内容を適切に受け取ってもらうためには、このようなコツが必要なのだ。
個別メッセージとして届いたものなら、文字だらけで読みづらくても読んではもらえるだろう。しかし、たとえば企業の公式アカウントの場合はそうではない。
一人の人が1日に受け取るLINEのメッセージはかなりの数に上るため、読んでもらうためには、思わず読みたくなるようなタイトルを付けることが大切だ。そのうえで、思わず記事が読みたくなるような画像を付けたり、読みやすいメッセージを心がける必要があるのだ。
一瞬で目を引き、自分事にできる投稿作りを
この傾向がさらに顕著なのは、Xだ。Xを見る場合、多くの人はタイムラインでそのとき表示されている投稿を次々と見ていく。表示されているのはほんの一瞬。目を引く投稿でなければそのまま見逃されてしまうのだ。
どんな内容なのかわかるタイトルと、タイトルを目立たせる装飾も工夫しよう。タイトルに下線を付けたり、上下の線で強調したり、文字や絵文字などをタイトルの頭と終わりにつけたり、吹き出しに入れたりなど、さまざまな工夫ができる。
もちろん、本文を読みやすくすることも大切だ。目を引くようなキービジュアルとなる写真を付けて、本文は適宜改行、行あけをして見やすくする。絵文字を使って楽しくわかりやすい内容にするのもおすすめだ。投稿ではポイントのみにして、さらに詳しいことがわかる公式サイトなどへのリンクを貼るのもいいだろう。
行動以外のことが意味を持つことがある「非言語コミュニケーション」にも注意が必要なのだが、そちらは本書を手に取って確認していただければ幸いだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』(講談社α新書)、『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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