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COMPUTEX TAIPEI 2025レポート 第20回

Acerが5Gモバイルルーターで市場に再参入、日本では家電やアパレルでも事業機会を探る

2025年05月22日 08時00分更新

文● 中山 智 編集●北村/ASCII

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プロジェクターにもAI機能を検討

 最後に、デスクトップ、プロジェクター、モニター担当役員への質疑応答が行なわれた。

 デスクトップコンピューティング事業のMarc Ho氏は、AMDと共同開発した「PREDATOR BIFROST RADEON RX 7900 GRE」を発表したと述べた。これは競合製品と比較して競争力のある価格と性能であることをアピール。また、NVIDIAの DGX SparkやAMD AI Maxプロセッサーを搭載したAI Mini Workstationの開発も進めており、デスクトップ領域でのAI対応を強化しているとのこと。

 GPUのAI演算能力を活用し、AIグラフィック生成などのクリエイター向けAIソフトウェアツールとの連携も提供していく方針であるとし、クリエイター向け専用GPUモデルについても検討中であるとした。

 プロジェクター事業のVince Chen氏は、持ち運び容易なSlim Projectorと短距離で大画面投影が可能なShort Throw Projectorといった新製品を紹介。光源にグリーンライトソースを採用するなど、環境への配慮も行っている。スマート機能も搭載し、「AI Dreaming Features」と呼称するAI機能も検討中であると述べた。

 モニター事業のCharles Wang氏は、ディスプレイ製品の主要戦略として、ゲーミング(OLED、Mini-LED搭載モデル)、クリエイター向け(AI PCと連携、6K解像度モデルなど)、ポータブルディスプレー(特に米国で成長)の3点を挙げた。OLEDモニターの価格は当面部品不足により高止まりするが、将来的には手頃な価格帯を目指すと述べている。

 また、プラスチック削減やリサイクル素材の使用といったエコフレンドリーな製品開発にも注力しており、まずは商用モデル(Veriton)に適用し、長期的に全シリーズへ拡大していく方針とのこと。また、クリエイター向けにはタッチ対応、ポータブル、高解像度(6K)モデルなどを展開すると話していた。

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