絶対行きたい! この街のあの名所 第147回

ホタルの乱舞も見られる夏のみなかみ町で昔ながらのものづくりを体験

文●越智龍二 イラスト●サタケシュンスケ

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 群馬県最北端に位置する利根川源流の町として知られ、自然発生する数が北関東一とされるホタル観賞や、“みなかみ十八湯”と総称される豊富な温泉群が人気のみなかみ町。谷川岳や三国山の麓に広がる水と緑に恵まれた街は、川や湖でのアクティビティが充実し、夏になるとラフティングやカヌー、カヤックなどを楽しむアウトドア客が数多くやって来ます。

 一方で、町内南部の山間には、旧三国街道の宿場町・須川宿の街並みを再利用した里山テーマパーク「たくみの里」(写真)があり、年間50万人前後が訪れる話題のスポットになっています。東京ドーム約70個分、330haにも及ぶ広大なエリア内には、陶芸や和紙、ガラス細工、藍染めなど、20軒以上の体験工房が点在。今回は、そんな昔ながらの手法を用いた日本の伝統工芸品作りを楽しめる「たくみの里」をご紹介します。

手軽にできる本格的な“ものづくり”でカタチに残る“思い出作り”♪

 秘湯として有名な猿ヶ京温泉にも程近い、標高500~600mの須川平に位置する「たくみの里」。四季折々のどこか懐かしい風景が広がる農村地帯には、昔ながらの伝統工芸品作りを体験できる“たくみの家”がそろっています。多くの体験が当日受付可能となっているほか、例外はあるもののどの体験も主に30~60分程度でできるのも魅力。通常はかなり時間がかかる本格的なものづくりを手軽に体験でき、1500円~2000円程度(体験による)で自ら作った作品をおみやげに持ち帰れるところも人気を集めているポイントです。気温が上がり、蒸し暑くなる6~7月は、数あるものづくり体験のなかでも、藍染めの手ぬぐい作りなどができる「草木屋 染の家」(写真上)や、和紙を使ったポストカードやランプシェードなどが作れる「和紙の家」(写真中)など、水を使った涼しげな体験がおすすめ。また、エリア内には、例年6月下旬~7月上旬頃にサクランボ狩りが楽しめる観光農園や農産物直売所があり、その農産物を使用した食事が楽しめるそば店やカフェなどの飲食施設も多数そろうほか、農産物直売所ではレンタサイクルも受付中。例年7月上旬には泰寧寺のアジサイ(写真下)が見ごろを迎えるのどかな里山で、ものづくり体験のみならず、食べて、巡って、1日満喫してください。

たくみの里

DATA
住所:群馬県利根郡みなかみ町須川847周辺
電話:0278-64-2210(総合案内所)
https://takuminosato.jp/


 町内にある「月夜野ホタルの里」では、6月14日から7月13日(日)までホタル観賞会を開催予定。JR上越新幹線上毛高原駅西側に広がる観賞地を散策しながら、ホタルの乱舞を見ることができます。「たくみの里」からは車で20分程度の距離なので、夜はこちらに訪れて都会では見られない幻想的な光に癒されてみては?

※料金や受付方法など、各体験の詳細は必ず事前にご確認ください。

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