Core Ultra 9 275HX搭載、MSI「Vector 16 HX AI A2XW」シリーズをレビュー
どこでもモンハンワイルズが快適プレーできるRTX 5070 Ti搭載ゲーミングPC、高性能でも動作音が静かなのは冷却に秘密アリ
キーボードは10キー付きの日本語配列。24ゾーンのRGB LEDバックライトも搭載している。電源ボタンはキーボードの並びにあるが、10キー部分の右上なので間違って押すということは少ないだろう。16型クラスなのでタッチパッド面積も大きく、キーボード&タッチパッドでの操作は快適だ。
インターフェースも充実しており、USBは左側面にType-C(Thunderbolt 5)、右側面にType-Aといった配分だ。とりわけ注目なのがThunderbolt 5。Thunderbolt 5はThunderbolt 4の上位規格で、双方向80Gbps(帯域ブースト機能を使うと上り120Gbps/下り40Gbps)という転送速度はThunderbolt 4の2倍。併せて64GbpsのPCI Express信号伝送、8K×2台分の映像信号、最大240WのUSB PDといったマルチな機能が統合されている。
ACアダプタは20V×16.5Aの330Wのものが付属する。昔のゲーミングノートPCでよく見た弁当箱サイズよりは小さいものの、まずまず大きなものだ。出先でPCゲームをしたい時は基本的にこれを持ち運ぶことになる。一方、出先でしたいことがゲームではなく軽作業ならほかの手段もある。USB PD充電器だ。ACアダプタが330Wに対してUSB PDは最新規格で240W、現実的に入手できる最大出力は140Wあたりなので電力制限、パフォーマンス制限はかかる。Vector 16 HX AI A2XWシリーズの場合、稼働中の給電やスリープモード中の充電で140Wとの記載だ。
そしてLAN。有線は最近普及しだしている2.5GbEなので、高速のインターネット回線と組み合わせればゲームのダウンロードも速く、自宅内ローカルネットワーク経由でのファイル管理も快適だ。そして無線LANはWi-Fi 6E(Bluetooth 5.3も統合)を搭載している。最新Wi-Fi 7でないところは惜しいが、ゲーミングノートPCでは有線LANをメインに、Wi-Fiは万が一のバックアップやモバイル時の利用がメインになるのでここでコストアップしても意味がないのかもしれない。
内部スペックに移ろう。メモリはDDR5-5600でSODIMM×2スロットだ。メモリ容量はラインナップで2つに分かれ、 GeForce RTX 5080 Laptop GPUの最上位モデルは32GB、GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUの中位モデルは64GB、今回の「Vector-16-HX-AI-A2XWHG-0853JP」が32GBだ。2スロットで48GB×2枚なら最大96GBといった仕様。
ストレージは1TBでNVMe。標準搭載されているものは転送速度的にPCI Express 4.0 x4 SSDと思われるが、スペックとしてはPCI Express 5.0 x4に対応している。また、もうひとつM.2スロットがあり、そちらは標準構成では空でPCI Express 4.0 x4とされている。なお、メモリとストレージの換装や追加搭載は「MSI公認サポート店」で行なえる。









