生成AIアシスタント「Cohesity Gaia」や「NetBackup」の強化も着々
Cohesityは、NVIDIAが唯一投資するデータ保護ベンダーであるよう、いち早くAI機能の実装を進めてきた。脅威の検出などのデータ保護に活用されているほか、セカンダリデータからインサイトを得るためのRAGの仕組みを提供する。
生成AIアシスタントである「Cohesity Gaia(Generative AI Application)」は、自然言語を介して、バックアップデータ内からデータを抽出して、適切な質問に答えてくれる。コンテキストに応じたセマンティック検索も可能で、NASやOneDrive、SharePoint、ファイルサーバーにも対応する。
現在、よりセキュア環境でインサイトが得られる、Cohesity Gaiaのオンプレミス版も、パイロット検証を進めているところだ。加えて、多言語対応が可能なLLMの採用によって、間もなく日本語もサポートするという。
継続サポートが約束された「NetBackup」も、最新版(11.0)がリリースされたばかりだ。マーシー氏が挙げた注目の機能が、「ポスト量子暗号化」だ。2030年には実現すると言われる、量子コンピューターによる暗号解読を防ぐためのアルゴリズムに対応している。
セキュリティベンダーとしての「Cohesity」を再訴求
こうして統合が進むCohesityのソリューションを届けるパートナー企業も、製品同様に統合される。VeritasはOEMパートナー、Cohesityは認定ハードウェアパートナーと、両社独自のパートナーが加わることでマーケットも広がるという。
バックアップ領域での新規提案では、CohesityのDataProtectを訴求しつつ、豊富なデータソースに対応するNetBackupが加わることで、より顧客のニーズに対応できるようになる。
Cohesity Japanの執行役員社長である金光諭佳氏は、日本市場の注力領域としてセキュリティを挙げ、「セキュリティベンダーであることを再認識してもらい、セキュリティを検討する局面で、真っ先にCohesityの名前が浮かぶようにしていきたい」と抱負を語った。











