第523回 SORACOM公式ブログ

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あなたにもできる!ローコードで IoT システム構築セミナー -3/13 セミナーレポート

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 本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「あなたにもできる!ローコードで IoT システム構築セミナー -3/13 セミナーレポート」を再編集したものです。

こんにちは、ソラコムでソリューションアーキテクト(お客様への技術支援担当)の服部です。

昨今、DX推進や業務効率化のためにIoT活用への関心が高まっていますが、「何から始めればいいかわからない」「開発のハードルが高い」といったお声も耳にします。そうした課題を解決し、より多くの方にIoTのメリットを享受いただくために、ソラコムは 2024 年 7 月に SORACOM Flux の提供を開始しました。

そして 2025 年 3 月 13 日にオンラインセミナー「あなたにもできる!ローコードで IoT システム構築セミナー〜よくあるケースの手順解説付きで学ぶ、SORACOM Flux 活用術〜」を開催しました。今回は、200 名を超える方にご登録いただき、新規でソラコムの利用を検討されている方はもちろん、既にソラコムをご利用中のユーザー様にも多数ご参加いただきました。質疑応答も活発で、皆様の関心の高さを改めて感じることができ、大変嬉しく思っております。ご参加頂いた皆様ありがとうございました!

本ブログではその開催レポートをお届けします。

【導入セッション】IoT システム開発の敷居を下げる、ローコード IoT システム構築とは?

冒頭はソラコムのセールスマネージャー日野(ニックネーム: takaya)より、広くローコード・ノーコード(アプリケーション開発)の盛り上がりやその背景の説明から、なぜ IoT にローコードツールが活かせるか、なぜソラコムがそれをやるのかについて、説明しました。

また、SORACOM Flux の正式運用に先立ち社内で実施された、セールスメンバーによる SORACOM Flux を活用した IoT アプリケーション開発グランプリの様子を非技術者としての体験の目線で話してもらいました。

まとめとしては、ローコード開発は「課題に最も近い現場」でこそ力を発揮するものであり、SORACOM Flux は IoT 開発を「簡単に」「便利に」進められるので、ぜひ皆さんのアイデアを形にしていきましょう、という事をお伝えしました。

【実践セッション】IoT構築の手順書で解説、SORACOM Flux を活用した 素早いローコードアプリケーションの作り方

続いては、私(服部)より、SORACOM Flux を使った DIY IoT レシピ(あるテーマの IoT システムを実現するための手順書)の解説を通して、ローコード開発のポイントや SORACOM Flux の使い方を紹介しました。

SORACOM Flux では入出力するデータを “JSON”という形式で扱います。JSON形式は、多くの Web サービスや クラウドサービス間では標準的な形式として扱われますが、ローコードツールを初めて利用する方にとっては不慣れなデータ形式かと思います。人がビジネスで Excel や Word を使ってデータをやりとりするようなもので、Word の差し込み印刷のように JSON データの受け渡しが Flux 内で行われること、そしてそのデータの受け渡しを意識することが Flux を活用頂くポイントという説明しました。

また、具体的な IoT レシピを題材として、クラウドカメラサービスのソラカメの撮影データを生成 AI で解析するケースの解説をしました。

ローコードで IoT アプリケーション (システム) を作ることが出来ると、アイデアを素早く形にできます。さらに、その修正やカスタマイズも外部に頼ることなく自分で進められるので、すばやく簡単により良い IoT システムを実現できます。習うよりは慣れるため、まずは IoT レシピをなぞって進めてみるのが良いという説明をしました。

【IoT レシピ】公開しました!

そして、セミナー中に解説したソラカメの画像認識の IoT レシピを先日公開しております。ぜひご活用下さい!

【Q & A】当日お寄せいただいた質問へのご回答

セミナーの最後では、質疑応答も行いました。以下ご紹介します。

Q. 本日紹介した IoT レシピはウェブに公開されていますか?

A. はい、上記の通りソラカメの画像認識のレシピを SORACOM IoT DIY レシピサイトに先日公開しました。引き続き、SORACOM Flux を活用した様々なデバイスや IoT の自動化に関するブログやレシピを続々公開予定です。リクエストもぜひお寄せ下さい。

Q. 用意されている イベントソースやアクションは今後増えていくのでしょうか?

A. はい。セミナーから本日までの約1ヶ月の間で、スケジュールタイマーイベントソースを追加し、様々なチャネルやアクションで利用可能な数学関数の機能追加を行いました。IoT プラットフォーム SORACOM はお客様のフィードバックをもとに成り立っています。ぜひ、新しいアイデアや、その実現のためのリクエストやフィードバックをお寄せ下さい。

Q. マルチモーダルな AI モデルを AI アクションで利用することができますか? SORACOM Flux はマルチモーダルなデータ処理に対応していますか?

A. はい。マルチモーダルなAI モデル、とは文字情報や画像、映像など複数の種類の情報を組み合わせて処理できる AI モデルを指します。現時点で、Flux の AI アクションは 画像と静止画の処理に対応しています。ご利用頂ける AI モデル自体がすでに動画や音声に対応している場合もあるので、近い将来の機能拡張として対応できればと考えています。

Q. SORACOM IoT ストアで販売していないデバイスでも Flux に接続することができますか?

A. はい、もちろんです。IoT デバイスイベントソースをご利用頂くことで SORACOM Flux が SORACOM Unified Endpoint に送信されたデータを利用できます。Unified Endpoint は SORACOM IoT ストアのデバイス以外でもご利用頂けます。また、Incoming Webhook や API を利用してデバイスから Flux にデータを送信することもできます。

Q. Flux を利用したいが、いきなり月額 5万円の Standard プランほど利用しない想定です。Developer プランとの間に中間のプランはありませんか?

A. 実は Developer プランは、従量課金で利用することが可能です。Developer プランは初期状態では、無料利用枠として付与されている部分を超過しないように上限が設定されていますが、この上限値を変更することで従量課金プランのようにご利用頂けます。このご質問をうけて、Flux のサービスページの料金表に Developer プランの料金イメージというグラフを追加しました。併せてご参照下さい。

ぜひ今後のセミナーにもご参加下さい。ありがとうございました!― ソラコム服部 (masa)

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