
本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「グローバルプラットフォームを日本で自社開発、ソラコムのエンジニアのリアル」を再編集したものです。
数百万回線のIoTデバイスが日々つながるプラットフォーム。ソラコムでは、その通信基盤から課金システム、管理コンソールまで、すべてを自社のエンジニアが開発・運用している。
その中身は、通信の専門家だけが扱う世界ではない。大量トラフィックをさばくバックエンド設計、リアルタイムデータの可視化、グローバル対応のUI や課金システム──Webエンジニアにも馴染みのある技術と、通信ならではの技術が掛け合わさった、これまでの開発経験がそのまま活きるフィールドがここにある。
2024年に入社したShogoとSubaruに、入社して感じたことを聞いた。ソラコムでは社員同士をニックネームで呼び合う文化があり、本記事でもニックネームで紹介する。

プロフィール
Shogo ── スペイン語、英語、日本語の3言語を話すトリリンガル。前職はIoTスタートアップでゲートウェイのファームウェア開発やデータ分析を担当。2024年9月入社。IoTデバイスから届くデータをグラフやダッシュボードで可視化するサービス「SORACOM Lagoon」や、データの蓄積・管理を担う「SORACOM Harvest」の開発を手がける。データプラットフォームチームに所属。ペルーと日本にルーツを持つ。趣味は写真撮影とゲームで、自宅のスマートホーム化もこっそり進めている。
Subaru ── 前職ではKubernetes関連のインフラシステム開発に従事。それ以前もルーター、スイッチ、プライベートクラウドなどネットワーク系の開発を幅広く経験。2024年10月入社。SORACOMの中でも、IoTデバイスが無線通信を通じてインターネットにつながる際の入口にあたるデータ通信基盤の開発を担当する。自動車などの特定業界向けの機能開発を行うチームに所属。
サービスを「使う側」から「作る側」へ
── ソラコムで働こうと思ったきっかけは?
Subaru: ソラコムの携帯電話通信ネットワークの核となるシステム「モバイルコア」について解説しているブログ記事を読んだのがきっかけです。最初はIoTデバイスを作っている会社だと思っていたのですが、通信の根幹にあたるシステムから自社でソフトウェアとして開発・運用していると知って、おもしろそうだと興味が湧きました。その記事を書いたエンジニアと面接で話す機会があり、技術的な方向性に共感できたので入社を決めました。
Shogo: 前職でSORACOM IoT SIMを使ってソリューションを開発していたので、会社の存在は知っていました。転職にあたって重視していたのは3つ。IoT分野で引き続きスキルを磨けること、主に英語で働ける国際的な環境であること、そして好きなGo言語で開発できること。ソラコムはそのすべてに合致していました。

── 入社後、その期待は満たされていますか?
Shogo: はい。私のいるデータプラットフォームのチームには、様々な国のエンジニアが参加しています。なので、ミーティングもドキュメンテーションも、日々のSlackでのやりとりも主に英語が使われています。ソラコムでは、開発する機能ごとに適したプログラミング言語が使われていますが、私の担当システムのコードの多くはGo言語で書かれています。何より、以前デバイス側の開発者として「こういう機能がプラットフォームにあれば便利なのに」と思っていたことを、今度は自分が作る側として取り組めている。ユーザーだったからこそ、開発者の気持ちがわかるんです。Subaru: 私もまさにやりたかったモバイルコアの開発に携わっています。入社前に読んだあのブログ記事の世界に、今自分がいるという感覚です。
Webの技術が活きる場所、通信ならではの面白さ
── ソラコムのエンジニアリングの面白さは?Shogo: 私が担当しているダッシュボード作成・共有サービス「SORACOM Lagoon」は、Grafana Labs社のダッシュボードツール「Grafana」をベースにしたサービスです。IoTデバイスから届くデータをリアルタイムにグラフ化したり、アラートを設定したりできる。やっていることは、Webのフロントエンドやデータ可視化の仕事にかなり近いですね。IoTと聞くと専門的に感じるかもしれませんが、実際にはWebエンジニアの経験がそのまま活きる部分が多いですよ。

Subaru: 私の担当は通信基盤なので、一見すると専門的に聞こえるかもしれません。でも実際には、大量のトラフィックを効率よくさばく仕組みや、可用性の高いシステムをどう設計するかといった課題が中心で、Webサービスのバックエンド開発やインフラ構築と共通する考え方が多いです。
前職との共通点でいうと、上から仕事が降ってくるのではなく、課題を自分で見つけて改善していくスタイルは同じです。違いは、Web系の技術知識に加えて通信の知識が求められること。その掛け算が、ソラコムのエンジニアリングの特徴であり、面白さだと思います。

通信システムの未経験でも飛び込める理由
── 仕事で難しさを感じることはありますか?
Subaru: 通信ネットワーク特有のプロトコル(通信の手順やルールを定めた規格)には、確かに難しさがあります。私もネットワーク系の開発経験はありましたが、セルラー通信は初めてで、最初はわからないことだらけでした。
ただ、チームにも同じような背景のメンバーがいるんです。通信を最初から専門にしていた人ばかりではなく、Web系やインフラ系から来た人も多い。だから「ここがわからない」と言いやすい空気がありますし、新しい社員だからという区別もなく、みんなで持ち寄ってディスカッションする文化ができています。Shogo: デバイス側からクラウドベースの開発への切り替えは、最初は慣れないこともありました。ただ、ソラコムにはメンター制度があって、私の場合はオーストラリアからリモートで働いているエンジニアがメンターについてくれました。コードの複雑な部分も丁寧に教えてもらえましたし、技術的なフォローは手厚いです。

── チームのコミュニケーションはどのように?
Subaru: 私のチームはマネージャーの下に4名のエンジニアが参加しています。朝会があり、カジュアルに担当の仕事の状況などを共有します。Slackで非同期にやり取りするのが基本で、緊急時はすぐにミーティングを設定する。この柔軟さはうまく機能しています。
Shogo: 私のチームはコミュニケーションはすべて英語で行っています。他のチームも参加する場、例えば全社会議では、ドキュメントが英語と日本語の両方で用意されていて、情報格差が生まれないよう配慮されています。ディスカッションでも日本語と英語が並行して進むことがあり、言語の壁を感じさせない工夫が会社全体に根づいていますね。
プロジェクトの進め方としては、各チームにプロジェクトマネージャーやプロダクトオーナーがいて、負荷が偏る前にコントロールしてくれます。メインの業務以外にもハッカソンなどの機会があり、興味があるプロジェクトに手を挙げて参加できる。ソラコムでは「プロアクティブ」に動くことが大切にされていて、自発的にチャレンジできる環境です。

ソラコムのエンジニアリングが気になる人へ
Shogo: シンプルに言うと、ソラコムでの仕事は楽しいです。開発に情熱を持ち、問題解決を楽しめる方、特にIoTや通信分野に興味がある方にとっては、非常にやりがいのある環境だと思います。私はリモートワークを中心に働いていますが、オフィスでのオフラインイベントやチームで集まるイベントがあり、メンバー一人ひとりが積極的に交流しようとする文化も根づいています。
Subaru: ソラコムはIoTプラットフォームの会社ですが、私のようにIoTそのものよりも通信基盤の開発に興味がある方にとっても良い選択肢です。数百万回線を支えるシステムを自社で開発している会社は多くないので、他にはない面白さがある。Web系やインフラ系のバックグラウンドがあれば、通信の知識がなくても十分にスタートできます。実際、私もセルラー通信は未経験からの挑戦でした。新しい技術領域に飛び込んでみたい人にこそ、検討してほしいですね。
ソラコムでは、エンジニアを募集しています。 詳しくはこちら → エンジニア採用ページ
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