2025年のスマホの流行は「薄型」だ!
3月にバルセロナで開催された「MWC Barcelona 2025」には、あまり名前の知らないスマートフォンメーカーもひっそりと出展しています。今回発見したのは「IIIF150」というメーカー。
まったく聞いたこともないメーカーなのですが、メタルボディーのタフネススマートフォンを開発しています。同社ブースでイチオシしていたモデルが「Air2 Ultra」という製品。
Airという名前から想像できるように「薄い」「軽い」ことが特徴。MIL-STD-810H、IP68、IP69に対応し、マイナス10度からプラス40度の間で動作可能、6mの深さで24時間耐えうる防水性などタフ仕様になっています。にもかかわらず、厚さは8.55mm。一般的なスマートフォンでは当たり前の厚みでしょうけど、タフネススマートフォンの中ではこの薄さは際立っています。
背面カメラには6400万画素のナイトビジョンも搭載するなどアウトドアユースにも有用な機能を搭載。メインカメラは1億800万画素とこちらも十分な性能です。メタルボディーもスタイリッシュで美しい仕上げ。
チップセットはMediaTekのDiensity 7050、メモリー16GBにストレージは512GB、ディスプレーは6.8型です。バッテリーは5000mAhと一般的ですが、65Wの急速充電にも対応します。ブースで実際に使ってみましたが、カメラ起動中に床に落としても破損しないなど、普段使いのスマートフォンとして使うのも十分ありだと感じました。
タフネス端末はなぜかどの製品もワイルドなデザインを採用し、また最近は「何万mAh」クラスのデカバッテリーを搭載することがブームになっています。しかし、ユーザーが欲しいのは巨大なレンガのようなモデルではなく、このAir2 Ultraのような「頑丈な“普通”のスマホ」なのかもしれません。
サムスンやTECNOがMWCで薄型スマートフォンを展示するなど、「薄さ」が2025年のキーワードになりそうです。なお、Air2 Ultraの価格は429ドル(約6万4000円)。実際に購入して使ってみたくなりました。

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