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T教授の「戦略的衝動買い」 第817回

グローバルなストレス解消方法 “プチプチつぶし”の「POPPIT」を衝動買い

2025年03月08日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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どうやら中国製のプチプチは最低限使えればいいので潰れやすい
それゆえに気持ちよくストレス解消もできるようだ

 冒頭のお話に戻るが、我々が台湾のパートナーさんと一緒に企画した、外装材がタイベック紙で内部がプチプチの第2世代版「バブルラッパーII」は、プロトモデルの原材料として国内製のプチプチを現地に送って製造してもらってなかなか満足のいく結果だった。

プチプチ
プチプチ

第2世代製品に中国製のプチプチを用いたところ、多くが潰れてしまった

 いよいよ量産テストということで、ほとんどが空気なのにかさが増して、それなりの送料が必要な国内製プチプチを使わず、現地の原材料メーカーから入手できる気泡緩衝材を使用して製造してテストした。しかし、使い出してしばらくしたら、多くの気泡がプチされた、潰れた状態になってしまっていた。

 今回のPOPPITの気泡緩衝材と国内製のプチプチの比較からもわかるように、どうも中国製の気泡緩衝材は潰れやすい感じなのだ。以前、台湾のパートナーさんに聞いた話では「ただの梱包材料なので商品の配送が終了するまで気泡が潰れなければいい」というのが基準のようで、再利用や別の目的で長く使うことは考えの外のようだった。

 かくして我々の企画したタイベック版バブルラッパーIIは、収納するタブレットやPCとのスムースな出し入れのために、内面の気泡緩衝材に加えてメッシュナイロンの内張りまでEOUを追求してトライしたが、結局日の目を見ることは無く今に至っている。

プチプチ

中国製のプチプチの方が潰れやすいがゆえにストレス解消には有利という結論に

 しかし今回のPOPPITをストレス解消と暇つぶし専用に使用するなら、バブルラッパーIIには欠点であったプチしやすいという点がかえってリズミカルに連続的にぷちぷちできて、気持ち良くストレス解消可能とも言える。

 販売サイトであるtemuで、POPPITはときには売り切れや製造停止なんていう表示になることがある。楽しみながらストレス解消できるレガシーなアナログガジェットが、アメリカンなパッケージに入ってたった500~600円で入手可能なら、重くないセンスあるプレゼントとして最適だろう。

 
T教授

今回の衝動買い

・POPPIT SHEET
・購入:temu
・価格:592円(昨年12月7日購入)

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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