NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所は2月18日、「小中学生の生成AI利用に関する調査レポート」を公表した。
この調査によると、中学生の生成AI利用率は13.3%に達し、親の利用率を上回る結果となった。さらに中学生では、前年から10ポイント以上の増加が見られたことが大きな特徴だ。
同レポートによれば、親と子がともに生成AIを利用している割合は全体の2%にとどまり、家庭内で親が子に教えて、生成AIを利用させているケースはあまり多くないと推察している。いずれにせよ、親世代よりも子ども世代のほうが新しい技術を積極的に取り入れている様子がうかがえる。
今回の調査は、全国の小中学生とその親を対象に2024年11月に実施し、回答数は1300であった。生成AIの利用目的(学習・仕事・遊びなど)は特に限定していないとのことだが、子どもたちが新たなテクノロジーに対して高い関心と適応力を持っていることを示唆する。親をしのぐ利用率の高さは、家庭におけるデジタル格差の現状を浮き彫りにしつつ、今後の教育現場における生成AI活用の可能性を大きく広げるものだ。
