物価上昇で関心高まる、未経験者も3割が「2025年は副業・複業をしたい」
「副業・複業」が当たり前の時代に 経験者は2年で4割増加
2025年02月09日 07時00分更新
2月9日の「副業(複業)の日」に合わせ、複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を提供するAnother worksが、20代から40代のビジネスパーソン629名を対象に実施した「副業・複業の実態調査」の結果を公開した。
調査では、副業・複業の経験者の割合が「46.7%」になり、2年の同社調査(33.6%)と比べて経験者の割合は約1.4倍に増加した。
“副業”とは本業の時間外などで収入を得る仕事、“複業”とは複数の本業を持つ働き方を指す。
副業・複業をしている人の目的は、「自由に使えるお金を増やすため」が69.0%と最も多く、以下「収入減を分散させ、リスクヘッジするため」(33.0%)、「スキルアップのため」(29.3%)、「現職ではできないことに挑戦するため」(22.4%)が続く。
現在、副業・複業で得ている平均月収額は「1万円以上~5万円未満」が31%と最も多く、以下は「5万円以上~10万円未満」(25%)、「1万円未満」(23%)と続く。総数で見ると、全体の46%が「月収5万円以上」を得ており、新たな収入源として副業・複業が定着しつつあることが分かる。
副業・複業を開始するまでに苦労したこととしては、約2.5人に1人が「周囲に副業について相談できる人がいなかった」、あるいは「適正な報酬や待遇の水準が分からなかった」と回答。適切な報酬水準の不透明さや、相談相手の不在が主な課題となっている。
他方で、これまで副業・複業を経験したことがないビジネスパーソンの約3割も「2025年は副業・複業をしたい」と回答している。その理由は、「賃上げの見込みがないから」が76.2%と最も高く、物価上昇や賃上げの停滞といった社会的背景も相まって、副業・複業への関心が高まっていることが分かる。
本調査は、20代から40代のビジネスパーソン629名を対象に、2025年1月に実施されたもの。
