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遠藤諭のプログラミング+日記 第175回

「生成AIにできないことはなにか?」っていう質問自体がおかしい

話題の『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』著者・大塚あみさんインタビュー

2025年01月14日 09時00分更新

文● 遠藤諭(角川アスキー総合研究所)

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それはレポート課題をAIにやらせようとしたことから始まった

 私の手元に1冊の本が届いた。

 『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』(日経BP=1月11日発売)という本で、「100日」という言葉でピンときた人がいるかもしれない。著者は、2024年2月にここで書いた「女子大生が100日連続で生成AIで100本のプログラムを書いたらどうなったか?」でインタビューした大塚あみさんである。

 「生成AI」に関して、この1年間ほどの間に国内だけでもとても多くの本が書かれている。CiNii(NII学術情報ナビゲータ)で大学図書館にある本について「生成AI」で検索すると2024年1月以降で210冊。この原稿を書いている時点で、アマゾンでは、今後30日で「AI」の本が61冊も発売されると出てきた(生成写真集がラッシュなのだ)。

 しかし、この『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』は、それらどの生成AIに関する本とも違う中身だと思われる。

 大塚さんのXのプロフィールには、「生成AIに育てられた第1世代 | 研究者 x SE」 宿題をサボるためにChatGPTを使う → 学会で若手研究奨励賞を受賞し講演に招待される → #100日チャレンジ でゲーム・ツールを100日連続でXに投稿 →国際学会でスペインへ | #未来は7日先までしか考えない」と書かれている。

 「生成AIに育てられた第1世代」と認識している人物が、どのように「育てられた」のか?

 その一端は、昨年2月のインタビュー記事でもうかがえるわけだが、私も見せてもらったのだがA4でギッシリと300ページはある日記をもとに、100日チャレンジの実際を克明にまとめたのがこの本だ。一方、この本の巻末にある著者プロフィールを見ると“いくらなんでも”といった調子で、彼女がどう評価されたかが並んでいる。

大塚さんが100日間かけて作った100本のさまざまなジャンルのアプリ。

 担当教授が、彼女のような学生はめったにいないから応援するのはわかるとして、電子情報通信学会のネットワークソフトウェア若手研究奨励賞、スペインでのEurocast2024での講演、国立情報学研究所(NII)主催シンポジウムでの2度にわたる発表、IEEE CogInfoCom 2024での審査員特別賞などとある。

 その理由は、これも2月のインタビュー記事で触れた「Open AIの活用によるプログラミング学習の提案」と題した大塚さんのメモ。現状の問題として「学習の焦点がコード作成に偏っている」、「上流工程の理解が不十分」。伝統的な学習方式の課題として「書籍に頼った学習の課題」、「真の理解度の確認の困難さ」、「設計や要件定義に関する教材の不足」とあったのと関係していそうだ。

 これは、プログラミング教育を少しでも見ていた人間には“グサリ”と胸に突き刺さるような指摘なのだ。これを大学生である学習者が自ら気がついたのか! しかも、突然現れたChatGPTという味方を連れてRPGゲームよろしく100日間の修行の旅に出た。これは、コンピュータ教育・IT業界にとって大いなる実験と挑戦を見せてもらう気分になる。

 それは、いまや常識となりつつある“AI駆動開発”というベクトルとは一線を画する“学びの将来像”に対する本質的な投げかけともいえる。

 ただし、この本は表紙にあるように昨年4月に《怠け者の大学4年生がエンジニアとして就職できた》ところまでしか語られていない。彼女が、上記のような問題に対してまとめて学会発表できたのは、ようやく昨年9月のことだというのだ。つまり、これはそれに至るまでのChatGPTにどのように育てられたのかについてのドキュメンタリーであり、彼女にとってはその活動のプロローグというわけだ。

 10ヵ月ぶりになるが、著者の大塚あみさんに角川アスキー総研の春日本社に来てもらってインタビューさせてもらった。

カナリア諸島のホテルでシャンパン飲んでいるときにASCIIの記事公開を聞いた

―― 前回のインタビューは2月半ばでしたね。あのあとはどんな感じだったのですか?

「2月下旬にスペインで開催されたユーロキャストという学会(※Eurocast 2024)に行っていました。担当教授が申し込んでくれて、それが通って講演をやらせてもらったんです」

―― スペインの場所はどこなんですか?

「初めての海外だったのですが、カナリア諸島です」

―― いいですね。

「宿泊先のホテルで朝ごはんを食べていたんですよ。窓の外のビーチを眺めながらシェフが作ってくれた玉子焼きとかを食べて、シャンパンを飲みながらフムフムとスマホを見ていたら。通知が鳴って遠藤さんから《記事が公開されました》と来たんですよ。《そうかそうか、日本はそうか》みたいな感じで(笑)」

―― (笑)講演はどうだったんですか?

「学会は科学博物館が会場なのですが、ユーロキャストの先生方も面白がってくれましたね。まだちゃんとした論文ではなくこれまでの発表を整理したわけなんですが《このまま頑張ってね》と言ってもらえました」

―― 英語なんですよね?

「そうですね。英語は、毎日ゲームをやりながらDiscordでボイスチャットをやっていたら喋れるようになってきたんですよ」

―― ゲーマーなんでしたね。

「それで、3月は100日チャレンジで疲れきっていたので割と暇にしていたんですが、台湾旅行に行ったりとか、USJに行ったりとかもしましたね」

―― 普通の女子大生な感じじゃないですか!

「Discordにゲームのコミュニティみたいなのを持っていて、そこにいる台湾にいる人と、大阪にいる人に、ゲーム上でしか会ったことない人たちですが《遊ぼう》って、声をかけて行きました。いわゆるオフ会ですけどね。それと、3月は、学会誌に取材していただきました」

―― 情報処理学会の『情報処理』ですよね。あれは、なんで漫画になったのですか?

「打ち合わせで漫画家さんがすごい乗り気で、じゃあそうしようとなったんです。打ち合わせは、13時から1時間の予定だったのですが終わったら19時になっていました(笑)」

―― 13時から19時だと6時間!

「それで、《宣伝したいことありますか?》と聞かれたんですが、当時は、特になくて。そしたら、《面白いから本を書いたらうどうだ》と言われたんです」

―― それが、今回の本になった。4月からは新入社員で仕事もしながら論文もあったし大変でしたね。

コード自体にはもはやたいして価値はない

―― 本には、毎日9時間、10時間かけたと書いてありますよね。ChatGPTを使って簡単なプログラムなら3時間くらいで動くんじゃないかと思う人がいると思うんですよ。何でそうなっちゃったんですかね?

「最初のうちはプログラムの全体像がみえないので《作って》いう風に命令して、それを何回か繰り返して大きなプログラムにしていってたんですけど、思ってたことと実際に作ってもらったものが違ったりするんですよ」

―― 確かにそういうことになりがちですね。

「それに対して、どういうプログラムを作るかっていう設計がはっきりわかって全体像が見えているとスムーズにいくんです。たとえば、ウェブサイトからスクレーピングしてそのデータをグラフにしたいとかよくありますよね。その時にそれを《作って》とそのままChatGPTに命令しても基本的にうまくいかない。うまくいく場合もありますけど、あまりうまくいかない。その時に、どんなプログラムになるかを知っていると指示の仕方が変わってくるじゃないですか」

―― なるほど。

「スクレーピングしてHTMLをゲットする、そのデータをCSV形式に変換して保存する、そのデータをグラフにする。この3つのプログラムで構成される。これをもとに指示すると、それぞれのコードはChatGPTが簡単に作れるので、スムーズにいくわけですね」

―― はい。

「次に、これに機能を加えて最終的にほしいものにするわけですが、こんどはプログラムを分解していくことになります。これが適切に分解されていれば、ちょっと変更するだけでいろんなプログラムに進化させることができます」

―― 前回のインタビューでも、クラスの設計とメソッドの分解をChatGPTに指示しながらやる話でしたね。

「どう分割していくかっていうのが設計のキモだと思っていて、設計ができれば全部できてしまうというのが現実ですね。設計が間違っていると永久に終わらないですし、設計面で自信がなければ、延々と時間をかけることになります。無理やりコーディングで直すみたいなことはしないので、うまく動かないときは設計が悪いのだと思ってやっています」

―― いままでのデバッグだとまずコードを見たと思うけどそうじゃないんだ。

「まず見るのは設計ですね」

―― デザインパターンを使うという話もありました。何十個もあるんですよね?

「どのデザインパターンを使えばいいか、どんなデザインパターンがあるかなんですが。たとえば、情報を通信するパターンというのはたくさんあるので、それを3つ4つあるとすれば全部使ってみて確かめてみるといった感じでやっていました」

―― それだと時間はいくらでもかかりますね。

「設計がすべて。そもそもコード自体にはもはやたいして価値はないのです」

―― 新しい時代が来ている。

読書感想文はお金を払えばやってくれる人がいるが

―― noteを始められていて、本を書くのが大変だったと書いてましたよね。

「そうです、書くの大変でした。まず、8月までに書きあげようとしたんですけどできませんでした。私には執筆経験はないですし、ストーリーを書くのもやったことないし、読書感想文もまともに書いたことないし……」

―― 読書感想文を書いたことがない?

「お金を払えばやってくれる人がいますけどね」

―― この話やめましょうか(笑)。

「私の場合は、適当にあらすじを書いてしょうもない感想を2行くらい書いて、というのを繰り返してみたいな感想文を書いていました。まとまった文章を書いた経験がなかったんですけど、なんとか自力で書きました」

―― noteには、まるまる書き直したとかあったでしょ。

「そうですね8月末までにいったん書いたんですよ。ただとてもこのままでは本にできないので作り直しました。編集の方にはもちろん見せましたけど。そこで自分で書き直ししていくうちに、後半は少しずつ自分でもうまく書けるようになってきた気がします」

―― その過程でChatGPTを使わなかった?

「使うなと言われたんです。それで、12月始めまでかかりましたけど」

―― ちなみに、大塚さんにPythonの授業をしていた佐々木陽さんがもともと私の知り合いだったわけだけど、そのあたりでBBQをやった話がでてきますよね。私の家は本郷なのに「上野に集合した」と書いてありました。

「具体的な住所を出すのはどうかと思ったんですよ。ほぼ現実のことがずっと書いてあるんですけど、ちょっとずつボカしたり変えたりしている部分があります」

新しいソフトウェア開発工程の学習教材を作りたい

―― 9月に学会発表したのは情報通信学会ですか?

「国際学会、IEEE CogInfoCom 2024です」(※15th:東京での開催)

―― 本で書いてあるような試行錯誤を論文の形でまとめたということですかね?

「生成AIを用いたソフトウェア開発工程の学習について研究してきたので、それをもとに教材を作りたいということを言いました。生成AIが存在するということを軸にしたテキストを作りたいと思っていてそれに関することです。2月に論文投稿する予定ですが」

―― 実際にやったことがベースなんですね。

「そうです。私は生成AIを用いて学んだ第1世代なので、それを基準にして学んで行くためのテキストを考えています」

―― どういうものになるんですか?

「今まで設計とプログラミングの両方を組み合わせて学習していくような教材はほとんどなかったのですね。ところが、ChatGPTを使う場合には設計もプログラミングも一緒にやりながら開発しています。一般には、これに近いことはどこかの会社に入社してプロジェクトに入ってはじめて学べるようなことだと思うのですが」

―― そのあたりの勘どころは、隣に老練なエンジニアがいて教えてくれるのが理想ですよね。

「ところが、よっぽど運がよくないとそういう人は隣にいないです。とくに、学校や個人で学んでいるときにはいない。その代わりにいまはChatGPTがいるんです。わかんないことがあばChatGPTに投げればいい。不満があればそれも全部ChatGPTに言えばいいんです」

―― 不満ってなんですか?

「ここなんでこうなるかわかんないとか」

―― 出てきたコードに対する不満か。

「これはわかりにくいぞとか(笑)」

―― それをChatGPTが手練れなプログラマとして答えてくれる。

「今までのプログラムの入門書って、文法を教えて、この例題のように書くとこれができるみたいなのが多かった。ところが、コーディングはChatGPTが担当するようになりました」

―― 例題でコードの書き方を学ぶというのが意味がなくなってきているんだ。

「ただ、検収という作業はいまのところ人間がやらなければならないんです。検収は完全にレビュアーの技能に依存するので、技術力というか知識というかその感覚みたいなものがなければまだ話にならない。手を早く動かす必要がなくなっただけですね」

―― 手を早く動かす必要がなくなっただけ。

「ええ」

―― 設計とプログラミングを一緒に学ぶ、どちらかというと設計に専念できるというのは、コーディングの負担が減るからでもありますね。IBMが1950年代にFORTRANを作ったとき「これでもうバグはなくなる」という考えだったらしいですよ。数式をアセンブリ言語に落さなくてよくなったのは画期的だった。

出身校の公式ページで IEEE CogInfoCom 2024の受賞が紹介されている。

プログラミング入門書は全部ブックオフに売ってしまった

―― 今回の本を読んで真似すれば、誰でも同じようなことができるんですかね?

「真似できる人はできるようになると思いますけど、同じ人間はいないように同じようにはできないみたいな感じかな」

―― あなたが最初苦労した部分については、これからやる人は同じ轍を踏む必要はないわけじゃないですか」

「そうですね」

―― だったら100日じゃなくて何日くらいでいけますかね?

「まあ同じじゃないですか」

―― 100日かかる。本当ですか?

「1日9時間、10時間を確保するのは難しいでしょうけど、1日3時間くらいやれれば、いける人はかなりいけるようになるんじゃないですかね? やっぱり毎日、つまり、数をこなしていくことが重要なんじゃないかと思います」

―― それって職人の世界で、すし屋職人が「飯炊き3年、握り8年」みたいな。ああいう感じなんですかね?

「クォリティを考えるようになるのはずいぶん後なので日数はかかりますね」

―― それってプログラミングの「写経」の話に近くないですかね? 最初は、人のコードを真似して同じものを書き写すことを繰り返せみたいな話です。それ意味あるのかとか議論になったりしますけど、それとは違うんだ。

「ちょっと違いますね」

―― どう違うんですか?

「プログラミングの入門書にのっているコードというのは動くのが当たり前じゃないですか。だから、1章、2章とかパラパラと見たところで嫌になっちゃうんですよ」

―― いい本もあると思いますが、嫌になっちゃう。

「嫌になって読まなかった本が15冊ぐらいあって、全部、ブックオフで売っちゃいました」

―― 読む必要がないんだ。

「はい」

―― それよりは、100日チャレンジのようにやるのがいい。

「なにか作りたいものを決めたらその全体像が見えるようになるときが来るんですよ。コードを書かなくてもどういう風に作ればプログラムが作れるかっていうのが。それには、ある程度の経験が必要なんで100日必要だと見積もってもらった方が心の健康によさそうです」

「生成AIにできないことはなにか?」っていう質問自体がおかしい

―― いろんなものが自動化されてきていて、そこには人材開発の時間やコストの概念もなく、そのあたりは生成AIとの競争ですよね?

「戦う相手は、生成AIではなく、生成AIを高度に使いこなす同業者だと思うんですよ。私なら、同じフィールドにいるたとえば今の20代のエンジニアなり学生になりますが。効率でも品質でも勝たなきゃいけない」

―― それって、NVIDAのCEOのジェンスン・ファン氏が、彼のほうは「AIではなく、AIを活用する人が仕事を奪うんだ」と言っていて、そういう時代にはどんな戦いになるんですか?

「生成AIがあることで1人でできる作業量っていうのは物凄い巨大になっているので、作業量でも品質でも、より巨大化したものになりますね」

―― 仕事の質も巨視的になる。それにどう対処していけばいいんですか?

「生成AIが来ているけど、洗練された使い方をしている人はまだ依然として限られています。社会のあらゆる場面で、生成AIの高度な応用のされ方が十分に浸透するにはほど遠い状況ですよね」

―― まだ便利な相談相手か、かなり決まった用途しか使われてない。

「たとえば、たくさんある業務をプログラムによって簡単にやりたいとか、時短したいといったことを、いまでできなかった人もそれをシステムとして実現できるようになる。逆に、いまそこには大きなビジネスチャンスがあると思っています」

―― 今までどおりの開発は無意味になるけど、逆にチャンスだと。

「はい。いまでは企業などに人が何人もいて1つの部署、グループ、そういった組織の力でものを作るのが当たり前でした。それに対して、今は一人でできる作業量が一気に増えたので生成AIとの組み合わせで組織に対して戦えるようになります。そうした変化の中にチャンスがある」

―― 一方、まったく別な次元の生き残り戦術として「AIにできないことはなにか?」みたいな話になりがちです。AIの時代に無価値にならない仕事はなんであって、どうやるとそれができるんですか?

「そもそも《生成AIにできないことはなにか?》って質問自体がおかしいと思うのです。生成AIはただのツールなんですよ。つまり、《生成AIにできないことはなにか?》というのは《パソコンにできないものはなにか?》って聞いているのと同じなんです」

―― かつてパソコンも逃げる人がいました。

「生成AIはツールなので、ツールを使って生き残るために、あるいは利益を生み出すためにそれを使う。そういったことを自らの判断と責任でやるべきだと思っています」

これからもラクをするために全力を尽くしてほしい

 あっという間の3時間、前回のインタビューもそうだったのだが、いかにも彼女らしいあっけらかんとした調子でさまざまなことを語ってもらった。これはそのごく一部である。『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』という本や彼女の研究は、ソフトウェアの開発工程もさることながら、「AIありき」の時代の学び方であり、生き方にヒントを与えてくれるものだと思う。

 2025年は、年明け早々「今年は仕事がゼロになりそうだという翻訳者(イタリアとスペイン語)のブログを読んだり、逆に「AIを使った指導がはじまったおかげで将棋に若手女子が増えた」とか、「米国連邦通商委員会がAIの誇大広告・虚偽表示を追及しはじめた」という記事を読んだ。しかしいちばんは、ChatGPT o1 pro modeによるプロの作家が書いたとしか思えない小説を読んだことだ。これは本当にまいった。

 それも、大塚さんなら、そんなに便利なものが出てきたのなら、o1 pro modeの小説がそんなにいいなら、そのo1 pro modeを使って自分はどんなビジネスなりしくみを作るかですよと言うだろう(事実、契約しようかなと言っていました)。これからAIがかなり高度になっていよいよ自動化が進んだとしても、この態度はあまり変わらないのだろう。

 生成AIを自分の問題にできているところに彼女のリアリティがあって、だから「ラクしたい」から始まったはずが、「勝たなきゃいけない」という言葉になってくる。これから人生をAIと過ごす23歳の考えるまともな合理性ともいえる。それが、100日チャレンジの思いもよらない展開に繋がっているし、こちらも勇気を与えられる。

 出版社のサイトに推薦文を依頼されて《「AIありき」時代の生き方を知りたいすべての人へのプレゼント》と書かせてもらったが、本当にそうだと思う。

 

大塚あみ(Ami Otsuka)

 2001年、愛知県豊橋市生まれ。2024年3月に大学を卒業、IT企業にソフトウェアエンジニアとして就職。2023年4月、ChatGPTに触れたことをきっかけにプログラミングに取り組み始める。授業中に ChatGPTを使ってオセロアプリを内職で作った経験を、2023年6月の電子情報通信学会・ネットワークソフトウェア研究会にて発表。その発表が評価され、2024年1月の電子情報通信学会・情報ネットワーク研究会における招待講演を依頼される。その後、2023年10月28日から翌年2月4日まで、毎日プログラミング作品をXに投稿する「#100 日チャレンジ」を実施。その成果を、2月にスペインで開催された国際学会 Eurocast2024にて発表。「#100日チャレンジ」の完了を受け、2024年2月、その概要がASCII.jpに紹介され大きな反響を呼んだ。2024年6月の情報処理学会誌にて「#100日チャレンジ」が紹介された。2024年9月と10月に、国立情報学研究所(NII)主催の「大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム」にて、「#100日チャレンジ」の成果を紹介した。これらの研究成果に対して、2024年9月に東京で開催された国際会議 15th IEEE International Conference on Cognitive Infocommunications(IEEE CogInfoCom 2024)にて発表した論文が審査員特別賞を受賞。2024年12月に「合同会社Hundreds」を設立。

note:https://note.com/amiotsuka
x:https://x.com/AmiOtsuka_SE

#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった
日経BP刊、大塚あみ著
アマゾン:https://www.amazon.co.jp/dp/4296071068/
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/18096536/

 

遠藤諭(えんどうさとし)

 株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員。MITテクノロジーレビュー日本版 アドバイザー。ZEN大学 客員教授。ZEN大学 コンテンツ産業史アーカイブ研究センター研究員。プログラマを経て1985年に株式会社アスキー入社。月刊アスキー編集長、株式会社アスキー取締役などを経て、2013年より現職。AIに関しては、アスキー入社前の1980年代中盤、COBOLのバグを見つけるエキスパートシステム開発に関わるが、Prologの研修を終えたところで別プロジェクトに異動。IPA 独立行政法人 情報処理推進機構の『AI白書』の企画協力・編集、『AI白書2023』に執筆。趣味は、カレーと錯視と文具作り。2018、2019年に日本基礎心理学会の「錯視・錯聴コンテスト」で2年連続入賞。その錯視を利用したアニメーションフローティングペンを作っている。著書に、『計算機屋かく戦えり』(アスキー)、『頭のいい人が変えた10の世界 NHK ITホワイトボックス』(共著、講談社)など。

 

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