PCディスプレーで映画を見たら実に高密度で色彩感豊か! 「VA2708-4K-MHD」はAV用途でもぜひ使ってみたい!

文●鳥居一豊 編集●ASCII

提供: ビューソニックジャパン

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黒浮きが目立たずコントラスト感も十分な映像が見られる

 さっそくUHD BDプレーヤーを接続して、4Kソフトを視聴してみた。

 まず、VICOMの「8K空撮夜景 SKY WALK - TOKYO/YOKOHAMA」を見てみたが、黒浮きが目立つようなこともなく、ビルの照明やネオンライトが明るく輝く。コントラスト感も十分な映像だ。

 色再現も、車のテールランプやビル照明などの赤、黄、青が鮮やかで、しかも正確。夜の東京の街を、色彩感豊かに描いている。色再現がしっかりとしているのはすばらしい。

ビルの照明やネオンライトが明るく輝き、コントラスト感も十分(画面はイメージ)

 いまや、50V~60V型クラスのテレビで映画を楽しむ人が増えている中、27型というのは比較するとかなり小さいが、そのぶんギュッと凝縮された印象があって、なかなか魅力的な映像だと感じた。東京タワーを中心にした街の映像では、立ち並ぶビルが立体的に描かれ、遠近感豊かな映像になる。4Kらしい精細感と密度感があり、じっくりと楽しめる。

 次に、映画ソフトから、デンゼル・ワシントン主演の「イコライザー THE FINAL」を視聴した。

 冒頭、ワイン倉庫の暗い室内のシーンでは、暗部がやや沈みぎみになるが見づらくなるわけではない。暗い倉庫内を進んでいくといくつもの死体があり、不気味な静けさとあいまって恐怖感もよく伝わってくる。黒人のデンゼル・ワシントンの顔は暗闇に浮かぶ感じになるが、闇に溶け込むこともなく、表情もよく見える。

 一転して、イタリアの田舎町の場面に移ると、明るく素朴な様子を美しく再現する。HDR映像らしい日差しの感じもよく出ているし、歴史を感じさせる古い建物の質感、そこに住む人々の明るい表情なども自然なタッチで描く。色乗りもスムーズで変な強調感もなく、日に焼けた肌や女性の白い肌を質感豊かに表現している。こういった、ありのままの再現は好ましい。

明るい場面ではHDR映像らしさもよく出ている(画面はイメージ)

 内蔵スピーカーで聴いてみたが、セリフなどの声は明瞭で聴きやすい。さすがに銃撃やアクションシーンでの重低音はやや物足りないが、音楽などはきちんと再現する。内蔵型スピーカーとしては、十分なレベルだ。ただ、2チャンネル再生なので、映画のサラウンド音声を雰囲気豊かに楽しみたいなら、サウンドバーなどの追加を検討するといいだろう。

スピーカーは、背面に2基搭載。下向き配置だが、音質的には十分だ

 もうひとつ、アニメ映画の「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を見た。アニメ特有の均一に塗られた色も、色ムラを感じるようなことはなく優秀に再現。輪郭の太い線の強調感なども少ないし、背景画のタッチもよく出る。ホラー味の強いストーリーで暗めなシーンも多いが、暗い場面での色も豊かに出ていて、なかなか見ごたえがあった。

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