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NTT ComらがIOWN APNを活用した次世代通信カラオケの実証実験

カラオケの未来はこうなるの? ネット越しに遠くの街の人と気持ちよくデュエット

2024年12月17日 17時05分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とエクシングは、2024年12月14日、通信カラオケ機器の「JOYSOUND X1」と「IOWN APN」を活用した、オンラインデュエットの実証実験を実施した。両社は、カラオケ業界初の「通信遅延のないオンラインデュエット」の実現を目指している。

 カラオケは日本で誕生した文化のひとつで、友人や家族と楽しめる身近なエンターテインメントでありつつ、人と人をつなぐコミュニケーションの場としても重要な役割を果たしている。その一方で、同じ空間でのリアルタイムコミュニケーションが求められることから、コロナ禍においては市場規模を大きく縮小している。

 このような背景を踏まえ、今回の実証実験は、カラオケの持つ「つながる」価値を拡張するようなカラオケビジネスの創出を見据えて実施された。遠く離れた場所で速いテンポの楽曲や“ハモり”のある楽曲をデュエットするという、既存のインターネット環境では実現が難しかった、遅延のないオンラインデュエット実現の可能性を検証した。

 具体的には、数十km離れた2つの部屋に設置されたエクシングのカラオケ機器2台を、NTT Comの通信サービス「IOWN APN」の超低遅延通信で直接接続した。その結果、2カ所の間での音声の遅延は“20ミリ秒”程度であることが確認できた。これは、デュエットする2人が6~8m程度しか離れていない状態と同等の遅延時間だという。

実証実証のイメージ図

 今回の実証実験に協力したアイドルグループ「Aicong【アイコン】」のメンバーも、離れた会場でも違和感なくデュエットができたと感想を述べたという。

実証環境の実施模様

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