デル・テクノロジーズは11月6日、大手町の本社内に法人向けPCや周辺機器のモデルケースを体験できる「Client Solution & AI Lab」を開所した。
開所の背景として、働き手は仕事にAIの利用を求めており、企業自体もAI PCの検討し始めているからだという。
個人レベルでは4人に3人がすでに仕事でAIを利用しており、同社の調査では学生の2人に1人が生成AIを活用しているというデータもでているという。この世代の学生がこれから社会に出ていくとなると当然、AIがつかわれる環境が増えていくこととなる。
Client Solution & AI Labは、9月に先んじてオープンしているAIソリューションの実践や検証ができる施設「AI Innovation Lab」を補完するデルのAIポートフォリオを体験できるスペースとなっている。
Client Solution & AI Lab
内容としては外出先、在宅勤務、オフィス勤務といった実際の利用シーンに基づき、最適なPCやワークステーション、周辺機器を展示している。
法人向けユーザーにはシナリオ別にPCやワークステーションや周辺機器を組み合わせた活用の姿をイメージできることで、適切な導入検討を後押しするとともに、導入後のミスマッチを最小限に防ぐことができるとしている。
説明会ではデモ実演を実施。同社のDell Optimizerをつかった「のぞき見検出」を試せるブースや、最新のPCに搭載されているNPUをつかったAI目線修正、オートフレーミング機能を体験できるブースがあった。
そのほかにもデルの周辺機器を利用したノイズキャンセリングを試せるブースやオフィス環境を快適にするDisplay Managerをつかった実演なども行われた。
担当者によるとClient Solution & AI Labはすでに100社以上に体験してもらっているといい、高い満足度を得ているという。法人ユーザーからは「シーンごとのその他周辺機器やソフトウェアについて、知識を深めることができた」「製品を導入する前に実機を確認でき選定に役立った」などの反響があったという。
当日は同じく大手町の本社内にあるAI Innovation Labも紹介された。こちらは世界中のユースケースを産業別に集め、目的に応じて、事例の紹介、実証実験、デモを行える施設となるが、デバイスからデータセンター、クラウドに至るまでより全体的な企業課題の解決ができる場としている。
具体的には製造、金融、流通、医療といった様々な業界でどのようにAIを活用できるのか、デモや事例を通じて具体的に紹介。
また生成AIやマルチクラウド環境におけるPoC(Proof of Concept:概念実証)を実施するほか、エッジ/データ マネジメント/AI領域におけるISV/IHV各社の先端技術の実証実験、検証、デモを実施できるとしている。
なお、Client Solution & AI Lab、AI Innovation Labともにデルの営業担当を経由して予約をすることで無償で利用可能となっている。