このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第505回
山根博士のグロスマレビュー
シャオミの折りたたみ機「Xiaomi MIX Fold 4」は閉じても9.47mm! ライカカメラ搭載の激薄機をレビュー
2024年10月11日 12時00分更新
シャオミが7月末に中国で販売開始した「Xiaomi MIX Fold 4」は同社のフラッグシップモデルとも呼べる高い性能の折りたたみスマートフォンだ。薄型軽量化を実現し、グローバル販売も期待される本製品を試用してみた。
高性能なスペックと閉じると9.47mmの驚異的な薄型ボディー
Xiaomi MIX Fold 4は現在中国国内のみで販売されている。チップセットはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 3を採用し、メモリー12GBとストレージ256GBの構成モデルの価格は8999元(約18万7000円)となっている。ちなみにサムスンの「Galax Z Fold6」の中国価格は12GB+512GBの構成で1万3999元(約30万円)だ。
閉じたときのディスプレーサイズは6.5型(2520×1080ドット)で輝度は3000ニト。フロントカメラは1600万画素だ。背面のカメラはライカ仕上げで、広角カメラは5000万画素。望遠は2つを搭載し、5000万画素の2倍と5000万画素の5倍の組み合わせだ。5倍望遠はAI機能により30倍でも劣化しない撮影ができるという。もう1つのカメラは1200万画素の超広角だ。
閉じたときの本体サイズは本体サイズは約159.37×73.1×9.47mmとかなり薄い。重量は226gで、今回レビューした背面の特殊仕上げ(ファイバー仕様)が228g。HONORの「Magic V3」が9.2mmとさらに薄いが、両者の差はわずか。Xiaomi MIX Fold 4の本体を持ってみるとストレート型のスマートフォンと変わらぬ握り心地だ。
このサイズのボディーに5100mAhのバッテリーを内蔵し、67Wの急速充電に対応。無線でも50Wの急速充電が利用できる。
底面から見るとUSB Type-C端子が見える。かなりぎりぎりの厚みに収まっていることがわかるだろう。
開くと4.59mmの薄型タブレットに!
ヒンジも折り目も目立たなくなった
本体を開くと7.8型(2488×2224ドット)のディスプレーが現れる。輝度はこちらも3000ニトで、アウトディスプレー同様リフレッシュレートは最大120Hzに対応する。なおスタイラスを使っての入力は対応していない。
開いたときのサイズは約159.37×143.3×4.59mmと、こちらも薄い。なお、前述したHONOR Magic V3は4.35mmなのでさらに薄い。カメラバンプはやや大型であるものの、高画質なクワッドカメラを搭載していることを考えれば順当な大きさだ。シャオミの最上位モデル「Xiaomi14 Ultra」のようなレンズの可変絞りは搭載していないものの、カメラフォンとしてもかなりの性能を誇る。
側面から見るとカメラはだいぶでっぱっているものの、実際はケースをつけて運用するだろうから、それほど気にならないだろう。これだけ薄いモデルでありながら本体を開いて小型タブレットに変形し、しかもフラッグシップモデル級のカメラを搭載しているとなれば十分許容できる。
ディスプレーのヒンジ部分の折り目はだいぶ目立たなくなっている。第三世代のヒンジを採用し、ヒンジ部分の空間容積を前モデルより34%減少させているという。ただ、片手でのディスプレーの開閉はさすがにやや難しく、開くときは両手を使ったほうが良い。
ヒンジは50万回の開閉テストをクリアしている。本体を曲げた状態でディスプレーを自由な位置に固定できるが、角度は閉じる側、開く側どちらもかなり広い。動画視聴や写真撮影時の使い勝手を高めている。
OSはAndroid 14ベースのHyperOSを採用。シャオミのタブレットやノートPCとの連携もシームレスだ。AI機能は今回試せなかったが、画像の一部切り取りや生成AI画像作成、翻訳など最近のスマートフォンで一般的なAI機能をある程度搭載しているようだ。シャオミが独自開発した「小愛同学」と呼ぶAIシステムを搭載している。
複数アプリを同時に表示する画面分割機能では、7.8型画面サイズをほぼいっぱいに使った全画面表示のまま、左右のスワイプでほかのアプリと切り替えたり、複数のポップアップ画面の表示などに対応。大画面を有効利用できる。

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