クラウドサービス・AI分野を契機とした成長を捉える
日本でもデータセンターを手掛ける豪AirTrunkが買収 投資会社ブラックストーンが240億豪ドルで
2024年09月11日 21時00分更新
資産運用会社である米ブラックストーンは、2024年9月4日(米国時間)、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)とともに、データセンター事業などを手掛ける豪AirTrunk を、240億豪ドル(約2兆3400億円)以上で買収する最終合意に達したことを発表した。
AirTrunkは、日本だけではなく、オーストラリア、マレーシア、香港、シンガポールなど、アジア太平洋(APAC)地域にてデータセンター事業を展開している。同社のデータセンタープラットフォームの供給可能電力は800MW(メガワット)を超え、APAC全域で1GW(ギガワット)以上を生み出すための用地を確保しているという。
日本においては、初のデータセンターとして、千葉県印西市に300MW以上の規模に拡張可能な「TOK1」を、2021年11月に開設している。その後、東京西部に110MW以上に拡張可能な「TOK2」を2024年5月に開設、大阪西部においても20MW以上に拡張可能な「OSK1」の着工を開始している。
AirTrunkの創業者兼CEOであるロビン・クーダ氏は、「本取引は、好調なセクターにおける AirTrunkのプラットフォームの強さを示すものであり、当社はクラウドサービスやAI分野の次の段階の成長を捉えるとともに、APAC地域のエネルギー転換に貢献してまいります。ブラックストーン及びカナダ年金制度投資委員会と協働し、同社のスケールや資本、各分野の専門知識、さまざまな地域市場に広がる貴重なネットワークを活用し、AirTrunkの事業拡大を継続的に進めていけることを楽しみにしています」と述べている。