BSI(英国規格協会)は、9月5日、9か国のビジネスリーダー932人を対象に実施した「AI成熟度」に関する国際調査の結果を発表した。
同調査では、グローバルの企業における、AI導入に対する信頼度や準備態勢などの指標を1から5の間でスコア化して、AI成熟度を測っている。その結果、対象9か国(オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、インド、オランダ、英国、米国、日本)の内、最もAI成熟度が低かったのは日本の1.06ポイントであり、計15項目の内、14項目で最低ランクの評価となった。一方最も成熟している国はインド(4.58ポイント)となり、中国、米国が続いた。
例えば「AI投資」の項目において、日本は、AIまたはAIが利用できるツールに前年より多く投資している企業が33%(グローバル平均49%)、AIまたはAIが利用できるツールにまったく投資していない企業が44%(グローバル平均19%)という結果となり、同項目で最低ランクの評価となった。
「信頼と意欲」の項目においても、日本は、AIの活用を推奨としている企業が54%(グローバル平均77%)、AIの利点を活用する自信がある企業は50%(グローバル平均83%)という結果で、最低ランクの評価となっている。
国際調査は、9か国の7業界(建築、食品、医療、ライフサイエンス、小売、テクノロジー、輸送)のビジネスリーダー932人に対して、2024年3月に実施されている。