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井上尚弥vs.ドヘニー戦 AIでハイライトシーンを抽出し、リアルタイムでSNSに自動投稿することに成功

2024年09月06日 17時45分更新

文● @sumire_kon

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SNS投稿実験のイメージ

 日本電気(NEC)は9月5日、AIを利用して「NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」(井上尚弥vs.ドヘニー戦/9月3日開催)のハイライトシーンをSNSにリアルタイムで自動投稿する実証実験に成功したと発表した。

映像認識AIと大規模言語モデル(LLM)でSNSに自動投稿

 実験の大まかな流れは以下のとおり。

1.NTTドコモが配信する試合のライブストリーミング映像を、NECの映像認識AIと大規模言語モデル(LLM)を組み合わせたシステムに入力

2.映像認識AIがSNS投稿用としてハイライト部分(有効な攻撃やダウンなど)の映像を抽出し、サムネイル画像を生成

3.抽出された映像をもとに、LLMがそのシーンを説明する文章を生成

4.実験用のSNSアカウントに抽出した映像、サムネイル画像、文章をセットにして、ラウンド間のインターバル中に投稿

 映像認識と文章生成にはNECのデータ活用基盤ソリューション「NEC Multimedia OLAP」を利用。複数の認識AIを使ったマルチモーダル分析により、リアルタイムかつ多角的な視点でハイライトシーンを抽出している。LLM側も複数の映像をソースとして利用できるため、臨場感ある表現や特定の選手に焦点を当てた描写など、さまざまな視点での要約文生成が実現したという。

 技術的には利用者の指示に沿ったシーンを抽出し、説明文を生成すること可能。同社は今後、本技術を活用して運営側の配信負担軽減や、ユーザーが求めるハイライトシーン投稿を自動生成するサービスの開発などに繋げたいとしている。

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