Ryzen 7 5700Xのパフォーマンスを確認
AM4自作の復習の最後は、2万4000円台の特価が再び出ているRyzen 7 5700Xをベースに組んだマシンのパフォーマンスを確認しておこう。
テスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 7 5700X」 (8コア/16スレッド、最大4.60GHz) |
CPUクーラー | サイズ「FUMA3」 (空冷、サイドフロー、120mm×2) |
マザーボード | MSI「MPG B550 GAMING PLUS」 (AMD B550、ATX) |
メモリー | G.Skill「F4-3600C16D-32GTZNC 」 (16GB×2、DDR4-3600) |
ビデオカード | AMD「Radeon RX 7800 XT」 (Radeon RX 7800 XT、16GB GDDR6) |
ストレージ | Western Digital「WD Blue SN580 NVMe 1TB WDS100T3B0E」 (NVMe M.2 SSD 1TB、PCIe4.0×4) |
電源ユニット | SuperFlower「LEADEX V PLATINUM PRO 1000W P130X-1000 PRO-WT」 (1000W、80PLUS PLATINUM) |
OS | Microsoft「Windows 11 Home」(23H3) |
CPUの処理能力はCore i5-14400>Ryzen 7 5700Xに
CPUの処理能力を測れる定番ベンチマークの「CINEBENCH R23」を実行すると、Multi Coreスコアは1万2574を記録していた。10コア/16スレッドCPUのCore i5-14400(3万8000円前後)がおおむね1万5000スコアになる。1000円あたりのスコア単価を求めると、Ryzen 7 5700Xが520.8のところ、Core i5-14400は394.7と、コスパはRyzen 7 5700Xが優秀になっている。
続いて、ゲーミングパフォーマンスを軽くみてみた。まずは「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマーク」からだ。ミドルハイGPUのRadeon RX 7800 XTビデオカードを組み合わせたのでWQHD解像度、画質「最高品質」、「ダイナミックレゾリューション(動的解像度)」「無効」で実行してみた。
スコアは”非常に快適”となる1万5000ポイントを超え、ベンチマーク中のフレームレートも平均124.57fps、最低64fpsとグラフィックスが向上した黄金のレガシーを快適にプレイできる。
さらに話題のゲームタイトル「黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)」の公式ベンチマーク(ゲームバージョン:1.0.3.14649)を試してみた。解像度はWQHDで、画質はFSR、フレーム生成を効かせ、プリセット「最高」、2段落とした「高」、さらに落とした「中」の3種類で試してみた。
画質「最高」だと最低フレームレート53fpsと、戦闘アクションを楽しむには厳しいが、「中」または「高」なら余裕のフレームレートを出している。公式ベンチマークはおもにフィールド上の移動のみで戦闘シーンがないが、「中」「高」のフレームレートなら、本編アクションシーンも大丈夫だろう。
低価格ゲーミングPCに挑戦しよう
CPU選びの注意点や、マイナス面の把握、理解が済んだら、AMD Radeon RX 7800 XTや、NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPERといったミドルハイGPUを搭載したビデオカードで組んでも、総額20万円アンダーに収まる、コストを抑えたAM4ゲーミングマシン自作に挑戦しよう。