近年、デジタルの力でスポーツに新しい価値を生み出す取り組みが行われいる。その中のひとつとして注目を集めているのが、ワンダーウォールが展開する「GOLFIN(ゴルフィン)」だ。リアルのゴルフ場とWEB3ゲームを融合し、これまでにない新しいゴルフ体験の提供を目指いている。
トーナメントで賞金が稼げるゴルフゲーム
GOLFINはGPS連動型のWEB3ゴルフゲームだ。ユーザーがゴルフ場に訪れ、実際にラウンドすると、ゲーム内で利用できるポイントやアイテムを獲得することができ、それらを利用してゲームキャラクターの強化が可能。育成したキャラクターを用いてゲームを遊ぶとことでゲーム内トークンを獲得できるようになっている。
また、ゲーム内では定期的に大規模なトーナメントが開催される。通常のゴルフトーナメントのように優秀な成績を残すほど大きな賞金を得ることができる。
他にも、GOLFINの特徴として「自身のアバターを他のユーザーに貸し出すことができる」という点が挙げられる。これは「スカラー制度」と呼ばれるもの。「リアルゴルフはするけどゲームはあまり得意ではない」といった場合でも、ゲームが得意なユーザーにアバターを貸し出し、代わりにトークンや賞金を稼いでもらう――といったことも可能だ。
長期的に続く遊んで稼ぐゲームに
GOLFINを開発した理由について、ワンダーウォールの小松賢代表は「ゲームでお金を稼ぎたいというニーズは世界的に多い。とはいえ、既存のゲームモデルではポンジ・スキームになりつつある状況です。そこで、長期的に続くモデルができないかと考えたのがきっかけでした」と話す。
しかし、「既存のゲームモデルではポンジ・スキームになりつつある」と小松代表が話すように、プレーして稼ぐゲームには課題が多い。そこで小松代表は「GPSを活用することで実体経済を巻き込む」「スカラーシップを活用する」「賞金をドル建てにする」という方法での解決を試みている。
特にスカラーシップの活用は、課金ユーザーや先行プレーヤーだけが利益を得る仕組みを打開し、ゴルフプレーヤーとゲームプレーヤーの融合・相互扶助を促進することが可能になる。また、賞金をドル建てにすると暴落の可能性を抑えることができ、持続可能なエコシステムをつくることができる――という。
海外からも注目が集まるGOLFIN
2023年7月には、カイカフィナンシャルホールディングスとコラボレーションし、GOLFINのNFTを販売(即日完売となった)。また、2024年4月からテレビ東京系列で放送されていたゴルフアニメ「オーイ!とんぼ」とのコラボレーションNFTも販売するなど、話題のプロモーションを実施している。すでにNFT販売実績は累計5億円に到達と、すでに多くの企業や投資家から注目を集めている。
他にも2024年4月23日に開催した、各国のWEB3エコシステムの関係者が集まる世界最大のブロックチェーンイベント「World Blockchain Summit Pitch Contest」に小松代表が登壇し、各国の投資家や起業家にGOLFINをプレゼンした。小松代表も「世界有数のコンテストでプレゼンするチャンスをいただけて光栄でした」と話しており、今後海外からの注目が詰まることだろう。
今後の展望について小松代表は、「まずは年内での正式リリースです。その際は、日本だけでなく、ゴルフプレーヤーが多い海外の国との同時リリースを目指しています。ぜひ楽しみにしていただけたらと思います」とのこと。2024年12月3日には、GOLFINで利用するトークン「GON」の取引所上場が決定、リリースも発表された。
GOLFINは、リアルゴルフとゲームを融合し、それぞれのユーザーが楽しめる工夫を取り入れた期待のWEB3ゴルフゲームだ。ゲーム内機能やトークンの活用方法など、その動向に注目だ。