人気ファッション誌「Vogue」や技術系雑誌「WIRED」などを擁する大手出版社Condé Nastが8月20日、OpenAIとパートナーシップを締結した。この提携により、Condé Nast傘下の有名メディアのコンテンツが、ChatGPTやSearchGPTなどOpenAIの製品で利用可能になる。
OpenAIのCOOであるBrad Lightcap氏は、このパートナーシップについて「AIがニュースの発見と配信においてより大きな役割を果たす中で、正確性、完全性、そして質の高い報道の尊重を維持できるよう」出版社と協力していくと述べている。
パートナーシップは、OpenAIが進めてきたメディア企業との連携の一環だ。これまでにOpenAIは、AP通信、Axel Springer、The Atlantic、Financial Times、Le Monde、NewsCorp、TIME、Vox Mediaなど、多数の有力メディアとも同様の契約を結んでいる。
主要メディアとの提携により、ChatGPTやSearchGPTのユーザーは質の高いコンテンツにアクセスし、要約などを受け取れるようになる。一方で、AIによるジャーナリズムへの影響、情報の正確性の担保など、新たな課題も浮かび上がってきそうだ。