人気の画像生成AIサービス「Midjourney」が7月31日(現地時間)、新バージョン「Version 6.1」に更新。画質が大幅に向上し、画像処理によって生じる不自然な模様や歪みが少なくなり、テクスチャーや肌の表現が改善された。また、目や小さな顔、遠くの手などの細かな特徴がより正確かつ詳細に描写されるようになっている。
新たに導入された2倍のアップスケーラーによって、画像やテクスチャの品質が向上し、標準的な画像生成作業は約25%高速化した。プロンプト内の引用符を使ってロゴやセリフなどの文字を描画する際の精度も改善されている。
また、新しいパーソナライゼーションモデルによって、ニュアンス、意外性、正確性の値がそれぞれ向上。さらに、古い作業によって得られたパーソナライゼーションコードによるモデルとデータを活用できるようにもなった。
加えて、新モードとしてテクスチャー増強機能「--q 2」が導入。画像に一貫性がなく、25%追加で時間がかかってしまうものの、テクスチャーを(時々)追加できるという。
ただし、インペインティングやアウトペインティングモデルはまだ搭載しておらず、ズーム、リフレーム、リペイント、領域の変更をする場合はVersion 6.0のモデルが使用されることになる。Midjourneyは今後も改良を続け、約1ヵ月後には「Version 6.2」のリリースを予定している。
Midjourneyは現在、トップクラスの人気を誇るオンライン画像生成サービス。最近は画像から動画を生成できる他社の動画生成サービスを使い、Midjourneyで生成した画像を動画にするケースも増えている。現在Midjourneyの機能は画像生成のみだが、一部ユーザーからは動画生成機能の追加も待望されている。