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グーグル無料AI「Gemini」性能アップ 短編小説並みの長文も入力可能に

2024年07月26日 11時15分更新

文● ASCII

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 グーグルは現地時間7月25日、AIチャットボット「Gemini」のメジャーアップグレードを発表した。新型の「Gemini 1.5 Flash」モデルが導入されたことで性能が上がり、短編小説並みの長文も入力可能になった。日本を含む230ヵ国以上において、無料版のGeminiで利用可能になる。

 新モデルの搭載により、Geminiの応答速度と品質が全体的に向上。特に推論能力と画像理解が大幅に改善した。さらに入力できるテキスト長をあらわすコンテキストウィンドウは8000トークンから32000トークン(一般的には英語で2万4000語程度)へと4倍に拡張され、より長く複雑な会話が可能になった。

 近日中にGoogleドライブやデバイスからのファイルアップロードも可能になる。経済学の参考書をアップロードして練習問題を作ったり、アップロードしたデータを分析してグラフや図表を作ったりできるようになるという。

 英語圏の特定地域限定だが、生成された文章に関連した情報へのリンクを表示する機能も新搭載した。表示するのはウェブサイトだけではなく、たとえばGmail拡張機能を使った入力であればメールへのリンクを添付するという。

 グーグルは、AI機能を搭載した新型スマートフォン「Pixel 9」シリーズの発表を現地時間8月13日に控えている。製品発表に先立ち、無料で使えるAIチャットボットの性能を向上させることで、同社のAIに注目を集める狙いだ。

 

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