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業界人の《ことば》から 第599回

リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は?

2024年07月15日 08時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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Tryを中心に据えて、Innovationを起こし続ける

 エトリアという社名は、「Eternal」「Try」「Innovation」「Alliance」の文字を組み合わせたもの。技術力を結集し、イノベーションに挑戦し続けていくことを意味するという。社名は社員からの応募で決定した。

 中田社長は、「社名の中心にある言葉がTryである。ETRIAは、トライを続け、イノベーションを起こし続ける。そのためには、業界の垣根を超え、競合とも手を取り合って、アライアンスを行うことが重要である。メーカーとしてモノをつくり、お客様にイノベーションを起こし、新たな価値創出を支援する。そうした思いを込めた社名である」と語る。

 そして、エトリアでは、「世界に必要とされるモノづくりのリーディングカンパニーを目指す」をビジョンに掲げた。

 「エトリアは、モノづくりのリーディングカンパニーとして、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献する。MFPという成熟した業界において革命を起こし、未踏の領域に挑戦する。これは、他の業界のロールモデルとなる。新たな歴史を創造したい」と意気込む。

 成熟市場において、新たな形の共創モデルに挑戦するエトリアの取り組みが、成功事例として日本の産業に与えるインパクトにも注目したい。

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