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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第494回

「OPPO Reno11 A」は急速充電にも対応で4万円台を維持し大幅に進化した

2024年07月18日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

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OPPO

 6月27日に発売されたOPPOの最新モデル「OPPO Reno11 A」を使ってみました。Reno Aシリーズは2019年に日本で初号機が発売されて以来、ヒットを続けている売れ筋のミッドレンジ。ですが、ここ数年、進化が小幅になっている印象がありました。最新モデルのデキはどうなのか? オウガ・ジャパンからお借りした端末を2週間ほど使ってみました。

 結論を先に言うと、Reno11 Aは前モデルのReno9 Aから大幅にアップデートされていました。デザインやコンセプトが大きく変わったわけではなく、正常進化の幅が大きいという印象。筆者が気になったところを中心にレビューしていきます。

大画面化を図りつつ、薄くて軽いボディーを実現

 Reno11 Aのディスプレーは約6.7型(2412×1080ドット)の有機EL。前モデルのReno9 A(約6.4型)からひと回り大きくなりましたが、本体は約6g軽くなっています。ベゼルを細くし、本体を薄くして、軽量化が図られたようです。手にすると“フラットな薄い板”という趣。5000mAhの大容量バッテリーを搭載しつつ、この薄さを実現していることは、大きな優位性と言えるでしょう。

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約6.7型のディスプレーを搭載するOPPO Reno11 A。OPPO公式オンラインショップでの価格は4万8800円

 カラバリはダークグリーンとコーラルパープルの2色。筆者が借りているコーラルパープルは鉱石をイメージさせる模様がデザインされていて、ツルツルとした手触り。一方のダークグリーンはOPPO独自の「OPPO Glow」という加工が施されていて、落ち着いた光沢で、サラサラとした手触り。結構違いがあるので、パッと見で決められない人は、実機を確認することをオススメします。

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カラバリはダークグリーン(左)とコーラルパープル(右)の2色

 右側面には音量ボタンと電源ボタンを搭載。Androidスマホとしては標準的な配置ですが、前モデルのReno9 Aまでは、音量ボタンは左側に搭載されていました。昨年10月に発売されたOPPO Reno10 Pro 5Gから、この配置に変わったようですが、OPPOの従来モデルから機種変更する人は違和感があるかもしれません。

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右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載

 左側面にはSIMとmicroSDのスロットを搭載。nanoSIMを2枚挿せて、2枚目はmicroSD(最大2TB)との排他利用となっています。なお、eSIMにも対応しているので、nanoSIM+eSIMの2回線運用も可能。上部はマイクのみ。下部にUSB Type-Cポート、スピーカー、マイクを備えています。イヤホンジャックはありません。

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デュルアルSIMスロットを搭載。2枚目のSIMはmicroSDカードとの排他利用

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底部にUSB Type-Cポートとスピーカーを搭載。スピーカーはモノラルだ

待望の急速充電に対応。ただし、充電器は非同梱

 OPPOは急速充電に力を入れているメーカーで、安全にスピーディーに充電できる「SUPERVOOC フラッシュチャージ」という独自技術を持っています。しかし、Reno Aシリーズの従来モデルはこれに対応していませんでした。

 Reno11 Aは初めて67WのSUPERVOOCに対応。約20分で50%以上、約48分で100%まで充電できるとのこと。前モデルの急速充電は最大18Wだったので、ここも大きな進化と言えます。ただし、充電器は同梱されていないので、急速充電の恩恵を受けるには別売品を購入する必要があります。

 筆者は45WのSUPERVOOCの充電器を持っていたので、それで充電してみたところ、残量2%の状態から約52分で100%に達しました。67Wの充電器を買わなくても、満足できそうです。なお、汎用規格であるPPS(Programmable Power Supply)の55Wの急速充電にも対応しています。

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急速充電対応の充電器を用意すれば、面白いほどスピーディーに充電できる

 バッテリー容量も前モデルの4500mAhから5000mAhへと増えています。カメラを多用し、ウェブや動画の視聴が多かった日でも電池残量がピンチになることはなかったので、1日は余裕で持つと考えてよさそうです。バッテリーが劣化しにくい機能を備え、4年使ってもバッテリーの最大容量は80%を見込めるそうなので、長く使い続けたい人にも適しています。

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バッテリーを長く持たせる「省エネモード」や、劣化を遅らせる機能も備えている

SoCはMediaTek製に変更だが
パフォーマンスには満足

 SoCはMediaTekのDimensity 7050(最大2.6GHz)。ちなみに前モデルのReno9 AはSnapdragon 695(最大2.2GHz)を採用していました。OPPOによると、Dimensity 7050のほうが高性能でコストパフォーマンスも向上しているとのこと。Reno9 Aも使ったことがある筆者としては、使用感に大きな差は感じなかったのですが、Reno11 Aも前モデルと同様にストレスなく快適に操作できます。

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「Geekbench 6」というアプリでベンチマークを測定した結果。シングルコアのスコアは前モデルと同等だったが、マルチスコアでは前モデルよりも高いスコアを記録した

 ディスプレーのリフレッシュレートは最大120Hz。前モデルの90Hzからワンランク上がったので、スクロール時の反応の滑らかさ、タッチレスポンスなどは、わずかに向上していると考えていいでしょう。

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リフレッシュレートは最大120Hzで、タッチサンプリングレートは最大240Hz

 メモリーは8GB、ストレージは128GB。これらは前モデルと同じ構成。なお、ストレージに十分な空き容量がある場合、その一部を利用して、最大8GBの仮想メモリーを追加できます。ただし、データサイズの大きいアプリを使ったり、マルチタスクを多用したりするのでなければ、8GBで不満を感じることはなさそうです。

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8GBの仮想メモリーを追加して、実質16GBに拡張することができる

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