グーグルは7月15日、ビジネス用途に特化し、社内向けの研修動画などを生成できるサービス「Google Vids」を「Google Workspace Labs」参加者に向けて公開した。
Google Workspaceと深く統合
Google Vidsは、グーグルのオフィススイート製品「Google Workspace」と深く統合された、AI駆動のビデオ作成アプリケーションだ。「ドキュメント」「スプレッドシート」、「スライド」と同様に、ブラウザだけで利用可能な完全に新しいアプリケーションとして位置付けられている。
同アプリの目玉は同社のLLM「Gemini AI」を用い、ドキュメントやスライドなどで作成したデータやプロンプトを利用して、新しい動画のアウトラインや編集可能なストーリーボードを生成できるAI機能だ。
多数のスタイルテンプレートや、自由に使えるストック動画や画像、BGMなども用意されており、組み合わせることで素早く見栄えのいい動画を作ることが可能だという。
また、テキストを読み上げるボイスオーバー機能でナレーションを追加することもできる。さらに、複数のメンバーによるプロジェクトの安全な共有と共同作業が可能なコラボレーション機能も搭載されており、チームでのビデオ制作をスムーズに進められるようになっている。
利用にはGoogle Workspace Labsへの登録が必要
なお、Google Vidsは、当面の間グーグルが新しいAI機能をテストするための招待制プログラム「Google Workspace Labs」の一部として提供される。一般向けの正式リリース日程は現時点では未定となっている。
Google Workspace Labsへの加入申し込みはこちらで可能だ。
筆者はすでに加入済みなので「Googleドライブ」の「新規」メニューにすでに「Google Vids」が表示されていた。
実際に利用することも可能になっている。
なお、「Google Workspace」のライバルであるマイクロソフトのオフィススイーツ「Microsft 365」のほとんどのプランには、AI機能も搭載した動画作成・編集アプリの「Clipchamp」が含まれている。