1980円なら誰も文句はいえないウルトラハイコスパ
今回は今月から筆者の新しいメインスマホとなったGalaxy S24 Ultraとmotorola razr 40の2台でテストしてみた。今回も音楽ソースは、いつも聴い慣れているAmazon Musicのロック系の音楽を中心に聴いた。価格が5〜10倍程度のTWSイヤホンと比較すると高音のシャープさや低域の量感は不足する。しかし、1980円なら誰も文句はいえない領域のウルトラハイコスパだろう。
しかし音楽の好みと同じように音質や好きなサウンドの傾向は人それぞれなので良い音、悪い音と言う比較はほとんど万人にとって意味をなさない。今回も筆者はAmazon Musicアプリのイコライザーで自分の好きなサウンドを作って極めて楽しく聴くことができたのでTRANSには何の不満もない。
さて最後になったがTRANSの耳を疑う「モバイルバッテリー機能」とやらを試してみた。まずフル充電した左右のイヤホンが満タンの充電ケースに入った状況で付属のUSBケーブルで充電ケース底面のUSB Type-Aポートから画面上のバッテリー残量表示が70%を指し示すmotorola razr 40のType-Cポートに繋いで充電を開始してみた。
TRANSからmotorola razr 40へ充電を開始して約20分ほど経過した頃、TRANS表面の液晶表示が全部消えたのでUSBケーブルを抜きmotorola razr 40の液晶画面のバッテリー残量をチェックしてみたところ、バッテリー残量は74%と充電前より4%高い値を示していた。
事前にmotorola razr 40のバックグラウンドで充電記録をとっていた「シンプルバッテリーグラフ」を見ると、確かに約20分間で70%→74%とバッテリー残量は変化している。かなりいい加減な計算をやってみるとmotorola razr 40のバッテリー容量は4200Mahなので、4%と言えば約168mAh。TRANSのバッテリー容量は400mAhなので40%強だ。0%〜100%が全て均等に充電できるとは思えないが、あまりかけ離れた数値ではなさそうだ。
4%の充電ができれば最後の1通話や1メッセージの送信は可能かもしれないが、あてにするには多少心もとない。またバッテリーアラートが画面表示されたり、省エネモードの推奨が表示されたりするバッテリー残量10%前後でも4%の充電が可能かどうかは、筆者も今回は確かめていない。ただ「モバイルバッテリー搭載TWSイヤホン」の看板は偽りではないことだけは確かだった。
宣伝コピーはさておき、この価格帯でこのサウンドはお買い得だ。TWSイヤホンの素のままではなくイコライザーを使って自分好みのサウンドに加工することに違和感や罪悪感のない音楽ファンにとっては、ベストバイ・ベストコスパなTWSイヤホンだろう。

今回の衝動買い
・アイテム:モバイルバッテリー付き TWSイヤホン TRANS
・購入:浜田電機(秋葉原)
・価格:1980円
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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