アメリカのスタートアップ企業「The Simulation」は5月31日、AIを使ってユーザーが独自のテレビ番組を作成できるプラットフォーム「Showrunner」を発表。ティーザーサイトを公開した。
サウスパーク風の番組を公開中
🚨ANNOUNCING SHOWRUNNER🚨
— The Simulation (@fablesimulation) May 30, 2024
We believe the future is a mix of game & movie.
Simulations powering 1000s of Truman Shows populated by interactive AI characters.
🚨Welcome to Sim Francisco & Showrunner!🚨
SOUND ON!
Link to Signup in Bio pic.twitter.com/yptMocqOfW
同サービスの視聴者は、プロンプトを入力することで、キャラクター、ストーリーライン、スタイルを選択して、2分〜16分の独自エピソードを生成できるようになるという。
また、その中のすぐれたユーザー制作エピソードは、将来的にシリーズの公式な設定の一部になるといったことも構想されている。
ティザーサイトには、AIを使って制作されたアニメーションシリーズ「Exit Valley」の最初のエピソードがリリースされている。
「サウスパーク」風タッチで、某ザッカーバーグ氏に似たキャラクターが暴れまわるシリコンバレーを風刺したストーリーのようだ。
同社CEOのEdward Saatchi氏は同サービスを「AIのNetflix」にすると発言している。
「Exit Valley」以外にも、「AKIRA」風タッチの「Ikiru Shinu」、ピクサーアニメーション風の「PIXELS」など、各方面で物議を醸すこと必至のタイトルがラインアップされており、そのいくつかでは予告編も制作されている。
Announcing our paper on Generative TV & Showrunner Agents!
— The Simulation (@fablesimulation) July 18, 2023
Create episodes of TV shows with a prompt - SHOW-1 will write, animate, direct, voice, edit for you.
We used South Park FOR RESEARCH ONLY - we won't be releasing ability to make your own South Park episodes -not our IP! pic.twitter.com/6P2WQd8SvY
同社は2023年7月にも、AIで作成された「サウスパーク」風の一連のエピソードを公開して話題となったが、今回の「Showrunner」はそのコンセプトをさらに推し進めたものと言える。
Saatchi氏は米メディアの質問に対し「AIは単なるVFXテクノロジーの進化にとどまらない、より根本的な破壊をもたらすと信じている」と述べており、「5年後には、番組を見る私たちの関係性は全く異なったものになるだろう」と予測している。